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京都大学 1998年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

一辺の長さが1の正四面体OABCの辺BC上に点Pをとり,線分BPの長さをxとする.

(1) 三角形OAPの面積をxで表せ.

(2) Pが辺BC上を動くとき三角形OAPの面積の最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定、範囲評価、計算整理

方針

正四面体を座標空間に置き、辺 BC 上の点 PBP=x によって内分表示する。OA を座標軸に取ると、三角形 OAP の底辺 OA は長さ1で、面積は点 P から直線 OA までの距離の半分になる。距離の2乗を x の二次式にして平方完成し、最小値を求める。

解答

(1)
正四面体の一辺の長さは1である。座標を O=(0,0,0),A=(1,0,0), B=(12,32,0),C=(12,36,23)とおく。このとき OA,OB,OC,AB,BC,CA はすべて長さ1である。

P は辺 BC 上にあり、BP=x である。BC=1 だから 0x1 であり、P=(1x)B+xC と表せる。したがって P=(12,3(32x)6,x23) である。

直線 OAx 軸である。よって点 P から直線 OA までの距離の2乗は、P の第2、第3座標の2乗和で {3(32x)6}2+(x23)2 である。これを整理すると(32x)212+2x23=912x+4x2+8x212=x2x+34となる。底辺 OA の長さは1なので、三角形 OAP の面積は 12x2x+34 である。

(2) x2x+34=(x12)2+12 である。0x1 において右辺は x=1/2 のとき最小となり、その最小値は 1/2 である。したがって三角形 OAP の面積の最小値は 1212=24 である。

別解

解法2

方針

座標を置かず、正四面体の面 OBCABC に Stewart の定理を用いて OP=AP を求める。二等辺三角形 OAP の高さへ帰着して面積を出す。

解答

(1)
BC=1, BP=x, PC=1x である。三角形 OBC は正三角形なので、Stewart の定理よりOP2=(1x)OB2+xOC2x(1x)BC2=1x(1x)=x2x+1.同じく三角形 ABC も正三角形だからAP2=x2x+1.従って三角形 OAPOP=AP、底辺 OA=1 の二等辺三角形である。P から OA へ下ろした垂線の長さを h とするとh2=OP2(12)2=x2x+34.よって面積は12h=12x2x+34.(2)x2x+34=(x12)2+12だから、0x1 で最小となるのは x=1/2 のときである。従って最小面積は1212=24.

総評

空間図形を座標化して距離へ落とす問題で、想定時間は18分程度。正四面体の座標設定を一度確認すれば、以後は点 P の内分表示と点から直線 OA への距離計算に集中できる。BP=x なので 0x1 であること、底辺 OA の長さが1で面積が距離の半分になることを落とさないことが採点上重要である。最小値は平方完成で即決できるが、x=1/2 が辺上にあることも確認したい。

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出典: 京都大学 1998年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。