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京都大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

ABCは鋭角三角形とする.
このとき,各面すべてがABCと合同な四面体が存在することを示せ.

難易度7/ 10計算量5/ 10目安25

ベクトル論証・証明 座標設定、存在証明、三角比の利用

方針

鋭角三角形の三辺を a,b,c とし、向かい合う辺がそれぞれ等しい四面体を座標で構成する。必要な三つの座標平方が正になることを鋭角条件から保証する。

解答

三角形 ABC の辺長をBC=a,CA=b,AB=cとする。鋭角三角形なので余弦定理よりb2+c2a2>0,c2+a2b2>0,a2+b2c2>0.そこで正数 x,y,zx2=b2+c2a28,y2=c2+a2b28,z2=a2+b2c28で定める。

空間内に4点P1=(x,y,z),P2=(x,y,z),P3=(x,y,z),P4=(x,y,z)をとる。例えばP1P2=2y2+z2=a,同様にP1P3=b,P1P4=c.さらに向かい合う辺もP3P4=a,P2P4=b,P2P3=cとなる。

従って四面体 P1P2P3P4 の各面は、いずれも三辺の長さが a,b,c の三角形である。三辺相等により各面は ABC と合同である。x,y,z>0 なので4点は同一平面上になく、確かに四面体をなす。

別解

解法2

方針

三つの正数 x,y,z を互いに直交する3方向の長さとみなし、直方体の互い違いの4頂点を選ぶ。向かい合う辺が等しい四面体になり、全ての面の三辺が元の三角形と一致することを幾何的に確認する。

解答

ABC の三辺を a,b,c とする。鋭角条件よりb2+c2a2>0,c2+a2b2>0,a2+b2c2>0.正数 x,y,z4(y2+z2)=a2,4(z2+x2)=b2,4(x2+y2)=c2で定めると、解はx2=b2+c2a28およびその巡回形であり、全て正である。

互いに直交する3方向を座標軸として、直方体の4頂点(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z),(x,y,z)を選ぶ。各辺の長さは2y2+z2=a,2z2+x2=b,2x2+y2=cのいずれかで、向かい合う辺は等しい。従って4面は全て三辺 a,b,c の三角形であり、ABC と合同である。

総評

難度7、計算量5。鋭角条件は三つの座標を実数かつ非零にするために正確に使われる。構成後は各辺長を直接確認する。 答案では条件の必要性・十分性、端点または等号成立条件まで明記した。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 京都大学 1999年度 後期 理系 第4問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。