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京都大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

A1A2A3xy平面上の点で同一直線上にはないとする.3つの一次式f1(x,y)=a1x+b1y+c1,f2(x,y)=a2x+b2y+c2,f3(x,y)=a3x+b3y+c3は,方程式f1(x,y)=0f2(x,y)=0f3(x,y)=0により
それぞれ直線A2A3A3A1A1A2を表すとする.
このとき実数uvをうまくとると方程式uf1(x,y)f2(x,y)+vf2(x,y)f3(x,y)+f3(x,y)f1(x,y)=0が3点A1A2A3を通る円を表すようにできることを示せ.

難易度8/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式論証・証明 座標設定恒等式比較、存在証明

方針

fiを頂点Aiでの値で割って、和が1となる重心座標λiを作る。3頂点を通る円の方程式を、辺長の二乗を係数とするλiλjの式で表し、f3f1の係数を1に規格化する。

解答

fiAiを通らない直線を表すのでdi=fi(Ai)0である。そこでλi(X)=fi(X)di(i=1,2,3)とおく。λ1+λ2+λ3は一次式で、各Ajで1となる。3点は同一直線上にないのでλ1+λ2+λ3=1が平面全体で成り立つ。また点Xの位置ベクトルはX=λ1A1+λ2A2+λ3A3と表される。

辺長をa=A2A3,b=A3A1,c=A1A2とする。位置ベクトルの内積を展開するとX2i=13λiAi2=(c2λ1λ2+a2λ2λ3+b2λ3λ1).左辺はX2からx,yの一次式を引いた形であり、x2+y2+x+my+n=0という円の方程式である。またX=Aiを代入すると左辺は0になるから、この円はA1,A2,A3を通る。従ってその円はc2λ1λ2+a2λ2λ3+b2λ3λ1=0で表される。

λi=fi/diを代入し、全体をd3d1/b2倍するとc2d3b2d2f1f2+a2d1b2d2f2f3+f3f1=0.従ってu=c2d3b2d2,v=a2d1b2d2と選べばよい。

別解

解法2

方針

平行移動・回転後に A1=(0,0),A2=(c,0),A3=(p,q) と置き、3辺の一次式を具体化する。二次式の xy 項を0、x2,y2 の係数を等しくする連立方程式から実数 u,v を構成する。

解答

平行移動と回転によりA1=(0,0),A2=(c,0),A3=(p,q)と置く。ただし c0, q0 である。各辺を表す一次式を、定数倍を除いて1=qx+(cp)yqc,2=qxpy,3=yと取れる。U12+V23+31=0の二次部分を展開する。xy の係数を0にする条件はU(c2p)+V+1=0,x2,y2 の係数を等しくする条件はUq2=Up(pc)Vp+cp.これを解くとU=cp2+q2,V=(pc)2+q2p2+q2.この選択では二次部分が Uq2(x2+y2) となり、その係数は0でない。従って方程式は円を表す。

また A1 では 2=3=0A2 では 1=3=0A3 では 1=2=0 だから、この円は3頂点を通る。

実際の fifi=kiiki0)と書ける。上の方程式全体を定数倍して f3f1 の係数を1に規格化すれば、対応する実数 u,v が得られる。

総評

難度8、計算量6。一次式を正規化して重心座標を作ると、求める二次式が外接円の方程式になる。正規化に使う各値と辺長が0でないため係数の規格化が可能であることも確認し、実数係数の具体的な選び方まで与えた。

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出典: 京都大学 1998年度 後期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。