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京都大学 1998年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

a0<a<πを満たす定数とする.
n=0,1,2,に対し,nπ<x<(n+1)πの範囲にsin(x+a)=xsinxを満たすxがただ一つ存在するので,
このxの値をxnとする.

(1) 極限値limn(xnnπ)を求めよ.

(2) 極限値limnn(xnnπ)を求めよ.

難易度7/ 10計算量5/ 10目安25

三角関数数列 式変形、極限計算、はさみうち

方針

δn=xnnπとおき、周期性で方程式をsin(δn+a)=xnsinδnに直す。tanδnの式からδn0を示し、tant/t1を用いて2次の極限を求める。

解答

(1) δn=xnnπ(0<δn<π)とおく。元の方程式からsin(δn+a)=xnsinδn.加法定理を用いるとsinacosδn+cosasinδn=xnsinδn,従ってtanδn=sinaxncosa.右辺はnが十分大きいとき正であるから、0<δn<πと合わせて0<δn<π/2である。またxn>nπなので右辺は0に近づく。従ってlimnδn=0.すなわちlimn(xnnπ)=0.(2)
上の式から(xncosa)tanδn=sina.従ってnδn=nxnxnxncosaδntanδnsina.(1)よりxn=nπ+δnだからnxn1π,xnxncosa1,δntanδn1.よってlimnn(xnnπ)=sinaπ.

別解

解法2

方針

δn=xnnπ と置いた正接の恒等式を、まず不等式で挟んで δn0 を示す。その後、式全体を nδn の積へ分解して各因子の極限を取る。

解答

(1) δn=xnnπ,0<δn<πとおく。加法定理からtanδn=sinaxncosa.十分大きい n では右辺は正なので 0<δn<π/2 である。さらに0<δn<tanδn=sinaxncosasinanπcosa.右辺は0へ収束するから、はさみうちによりlimn(xnnπ)=limnδn=0.(2)
また(xncosa)tanδn=sina.従ってnδn=nxnxnxncosaδntanδnsina.xn=nπ+δn と前半の結論よりnxn1π,xnxncosa1,δntanδn1.よってlimnn(xnnπ)=sinaπ.

総評

難度7、計算量5。解の存在・一意性は問題文で与えられている。解を区間左端からのずれで表し、まずずれが0へ収束することを示した後、正接と角の比の極限を用いて1次の漸近量まで厳密に求めた。

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出典: 京都大学 1998年度 後期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。