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京都大学 1996年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第3問

平面上に,原点において60度で交わる2直線lmがある.
この平面上に点P1をとり,P1と直線lについて対称な点をQ1Q1と直線mについて対称な点をP2と定め,
以下同様に点Q2P3を定める.

(1) P4=P1となることを示せ.

(2)P1が単位円周上を動くとき,
P1Q1P2Q2P3Q3P4をこの順に結ぶ折れ線の長さの最大値を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式三角関数 回転・拡大図形的解釈、場合分け、範囲評価

方針

2直線に関する反転の合成を120回転とみる。各線分長を直線までの距離で表し、60度刻みの正弦絶対値の和を最大化する。

解答

(1)
交点をOとする。直線lに関する反転に続いて直線mに関する反転を行う合成変換は、Oを中心とする120回転である。従ってP2,P3,P4P1をそれぞれ120,240,360回転した点であり、P4=P1である。
(2)
lの方向角を0P1の偏角をϕとする。Piの偏角はϕ+120(i1)である。反転前後の2点間の距離は反転軸までの距離の2倍なので、折れ線全体の長さLL=2j=05sin(ϕ+60j).絶対値は180周期だからL=4{sinϕ+sin(ϕ+60)+sin(ϕ+120)}.0ϕ60だけ調べれば十分で、この区間では3項はいずれも非負である。加法定理からその和は2sin(ϕ+60)2.等号はϕ=30で成り立つ。従って最大値はLmax=8.

別解

解法2

方針

2直線を x 軸と方向角 60 の直線に取り、
それぞれの鏡映を行列で表す。積を計算すると 120 回転になる。
長さは単位円上の弦の公式に直し、偏角の区間を 60 に絞って最大化する。

解答

lx 軸、m の方向角を 60 とする。
l に関する鏡映行列はL=(1001),m に関する鏡映行列はM=(12323212).したがって PiPi+1 の行列はML=(12323212),すなわち 120 回転である。

(1)

この回転を3回行えば 360 回転になるのでP4=P1.(2)

P1 の偏角を ϕ とする。各鏡映で結ばれる線分の長さは、
単位円上の点から鏡映軸までの距離の2倍である。6本の和はL=2j=05sin(ϕ+60j).180 周期と対称性により 0ϕ60 としてよい。
この区間ではL=4{sinϕ+sin(ϕ+60)+sin(ϕ+120)}=8sin(ϕ+60)8.ϕ=30 で等号となるから最大値は8である。

総評

難度6、計算量5。二反転が120度回転になることにより6本の長さが60度刻みの正弦和へまとまる。周期性と等号成立角も確認した。絶対値を外す区間を60度に限定しているため、符号の取り違えがなく、最大値8が実際に達成される。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。 2解法の結論を相互照合し、定義域、端点、場合分け、問題文の解釈、図示範囲を確認した。

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出典: 京都大学 1996年度 後期 文系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。