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京都大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

数列 {an} の初項 a1 から第 nan までの和を Sn と表す.
この数列がa1=0,a2=1,(n1)2an=Sn(n1)を満たすとき,一般項 an を求めよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安11

数列 漸化式の変形、計算整理

方針

Sn を含む条件は、SnSn1=an を使って隣り合う式の差を取ると、an だけの漸化式に直せる。まず n=1,2 の条件が初期値と矛盾しないことを確認し、n3Sn=(n1)2an, Sn1=(n2)2an1 を引き算する。得られる an=n2nan1a2=1 から積で整理し、最後に a1 だけは別に書く。

解答

n=1 のとき、条件は 02a1=S1 であり、S1=a1=0 なので成り立つ。n=2 のときは a2=S2=a1+a2 となり、これも a1=0 により成り立つ。

以下、n3 とする。条件より Sn=(n1)2an,Sn1=(n2)2an1 である。両式の差を取ると、SnSn1=an だから an=(n1)2an(n2)2an1 である。これを整理すると {(n1)21}an=(n2)2an1 であり、n(n2)an=(n2)2an1 となる。n3 では n20 なので、an=n2nan1 を得る。 a2=1 から順に用いると、n3 について an=a2132435n2n である。分子と分母を整理するとan=123(n2)345n=2n(n1)となる。この式は n=2 でも a2=1 を与える。

したがって一般項は a1=0,an=2n(n1)(n2) である。

別解

解法2

方針

一般項を先に追わず、条件に an=SnSn1 を代入して
Sn 自身の漸化式を作る。積は前後の因子が連続して消えるため
Sn が直接求まり、最後に隣接差を取れば an が得られる。

解答

n3 ではSn=(n1)2an=(n1)2(SnSn1)である。したがってn(n2)Sn=(n1)2Sn1,Sn=(n1)2n(n2)Sn1.S2=a1+a2=1 だから、順に代入するとSn=22313242(n1)2n(n2)S2=2(n1)n(n2).よって n3 に対してan=SnSn1=2(n1)n2(n2)n1=2n(n1).この式は n=2 でも a2=1 を与える。したがってa1=0,an=2n(n1)(n2).

総評

難度は10段階中4、計算量は3。目安時間は11分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

和を消去する際は n=1,2 を先に確認し、n2 で割れる範囲を明記する。一般式が a1 を含まない点まで書けば減点を防げる。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

冊子PDFで見る京大の数列の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。