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京都大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

四角形 ABCD を底面とする四角錐 OABCDOA+OC=OB+ODを満たしている.0と異なる4つの実数 p,q,r,s に対して4点 P,Q,R,SOP=pOA,OQ=qOB,OR=rOC,OS=sODによって定める.このとき P,Q,R,S が同一平面上にあれば1p+1r=1q+1sが成立することを示せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安17

ベクトル論証・証明 座標設定ベクトル成分計算、計算整理

方針

底面条件 OA+OC=OB+OD から OC=OB+ODOA と表し、OA,OB,OD を空間の基準にする。四角錐なのでこの3本は一次独立である。すると P,Q,S は3本の座標軸上の点になり、平面 PQS の式を切片形 X/p+Y/q+Z/s=1 と書ける。R がこの平面上にあることを代入すれば、目標の逆数関係が直ちに出る。

解答

a=OA,b=OB,d=ODとおく。四角錐であるから、a,b,d は一次独立な3本のベクトルとして基準にできる。

条件OA+OC=OB+ODより OC=b+da である。したがって、基準 a,b,d に関する座標で見ると、P=(p,0,0),Q=(0,q,0), R=(r,r,r),S=(0,0,s) である。 p,q,s はいずれも0でないので、3点 P,Q,S は同一直線上にはなく、平面 PQS を定める。この平面は3つの座標軸をそれぞれ (p,0,0),(0,q,0),(0,0,s) で切るから、方程式は Xp+Yq+Zs=1 と書ける。

いま P,Q,R,S は同一平面上にあるので、R=(r,r,r) もこの平面上にある。よって rp+rq+rs=1 である。r0 だから両辺を r で割ると 1p+1q+1s=1r となる。これを移項して 1p+1r=1q+1s を得る。

別解

解法2

方針

P を基点とする3本の差ベクトルを、
OA,OB,OD
の成分で書く。同一平面上にあるための必要条件は3本が一次従属になることである。
その行列式を展開し、0でない pqrs で割れば目標の逆数関係が現れる。

解答

a=OA,b=OB,d=ODとおく。四角錐は退化していないから、この3本は一次独立である。またOC=a+b+d.したがって基準 (a,b,d) に関する成分はP=(p,0,0),Q=(0,q,0),R=(r,r,r),S=(0,0,s).4点が同一平面上にあるので、
PQ,PR,PS
は一次従属である。ゆえにpq0prrrp0s=0.左辺を展開するとpqr+pqsprs+qrs=0.pqrs0 であるから両辺を pqrs で割り、整理すると1p+1r=1q+1sを得る。

総評

難度は10段階中6、計算量は5。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

四角錐が退化していないことから3本の基準ベクトルが一次独立である。平面の切片形または行列式のどちらでも、pqrs0 を割り算の前に確認する。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

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出典: 京都大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。