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京都大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第1問

正の数からなる数列{an}が次の条件(i),(ii)をみたすとき,k=1nakを求めよ.

(i) a1=1

(ii) loganlogan1=log(n1)log(n+1) (n2)

難易度4/ 10計算量3/ 10目安10

数列指数・対数 漸化式の変形和の計算、計算整理

方針

対数の差を指数に戻して anan1 を求める。得られた積は連続する因子が約分されるので、an を簡単な分数で表す。最後は部分分数分解で和を望ましい形にし、n=1 でも式が合うことを確認する。

解答

条件より、n2 に対して loganlogan1=log(n1)log(n+1) である。左辺と右辺をそれぞれまとめると loganan1=logn1n+1 となる。an>0 なので対数を外して anan1=n1n+1 を得る。 a1=1 から順に掛け合わせると、n2 についてan=1132435n1n+1=2n(n+1).この式は n=1 のときも 212=1 となり、a1=1 と一致する。したがってすべての n1an=2n(n+1) である。

よってk=1nak=k=1n2k(k+1)=2k=1n(1k1k+1)=2(11n+1)=2nn+1.

別解

解法2(保存量を作る)

方針

漸化式の両辺に n(n+1) を掛けると一定になる量が見つかる。一般項を積で表さず、そのまま部分分数へ進む。

解答

条件(ii)と正値性からanan1=n1n+1(n2)である。両辺を整理するとn(n+1)an=n(n1)an1.したがってbn=n(n+1)anとおけばbn=bn1.初項はb1=12a1=2なので、すべての n1an=2n(n+1)=2(1n1n+1).よって中間項が相殺されk=1nak=2k=1n(1k1k+1)=2(11n+1)=2nn+1.

総評

難度4、計算量3。目安時間は7〜10分。採点ポイントは、対数の差を anan1 の式に戻すこと、積を並べて an=2n(n+1) まで約分すること、和を部分分数分解で望ましい形にすることです。

誤りやすいのは、an の式を n2 だけで出した後、n=1 の確認を忘れることです。答案は、比、一般項、和の3段階で書けば十分です。計算量は少ないものの、対数を外すには an>0 が与えられていることも一言触れると、処理が丁寧になります。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 前期 理系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。