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京都大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

231110.a1a2a3a4のように小数で表す.
すなわち小数第k位の数をakとする.
このときk=1nak3kを求めよ.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

数列 和の計算、場合分け、計算整理

方針

まず割り算で循環小数の周期を確定し、a3j+1,a3j+2,a3j+3 の形に直す。3桁1ブロックの寄与と次ブロックへの倍率を求め、最後に n を3で割った余りごとに残り桁を加える。

解答

111で割り算をすると 23111=0.207207=0.207 である。したがって桁は a3j+1=2,a3j+2=0,a3j+3=7(j=0,1,2,) と周期3で繰り返す。

まず n=3m のとき、3桁を1ブロックとしてまとめるとk=13mak3k=j=0m1(233j+1+033j+2+733j+3)=j=0m12533j+3=25271(127)m1127=2526(1127m).ここで、1ブロックの寄与は 23+727=2527 であり、次のブロックに移るたびに全体が 127 倍になる。

残りの桁がある場合を加える。n=3m+1 のときは、最初の 3m 桁に次の桁 2 だけが加わるからk=13m+1ak3k=2526(1127m)+233m+1.また n=3m+2 のときは、その次の桁が 0 なので値は同じでk=13m+2ak3k=2526(1127m)+233m+1.よって答えは{2526(1127m),n=3m,2526(1127m)+233m+1,n=3m+1,2526(1127m)+233m+1,n=3m+2.ただし第1式では m1、第2・第3式では m0 とする。

別解

解法2(3桁ごとの漸化式)

方針

部分和を Tn と置く。循環節 207 を1組追加したときの増分を直接書けば、等比数列の公式を一度だけ使って3の剰余ごとの式を得られる。

解答

部分和をTn=k=1nak3kとおく。小数表示は23111=0.207だから、各 j0 について(a3j+1,a3j+2,a3j+3)=(2,0,7)である。したがってT3mT3m3=233m2+733m=2533m(m1).初期値 T0=0 からT3m=25j=1m133j=2526(1127m).さらにT3m+1=T3m+233m+1,T3m+2=T3m+1である。よってTn={2526(1127m)(n=3m),2526(1127m)+233m+1(n=3m+1,3m+2).第1式では m1、第2式では m0 である。

総評

難度4、計算量4。目安時間は8〜10分。採点ポイントは、23111=0.207 と周期を正しく出すこと、3桁1ブロックの寄与が 2527 で次が 127 倍になること、n の余りごとに最後の桁を処理することです。

誤りやすいのは、n=3m+2 で2桁目の 0 を余分な項として扱ったり、n=3mn=3m+1m の範囲を混同したりする点です。答案は「循環節の確認、ブロック和、余りの処理」の順に並べると読みやすく、計算の根拠も追いやすくなります。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。