方針
奇数番目と偶数番目を一組にすると、x100 の隣接する二点での差になる。平均値の定理で各差を幅 2n1 と導関数の値の積に直せば、100x99 のリーマン和になる。
解答
奇数項とその直後の偶数項を組にするとSn=j=1∑n{(nj)100−(2n2j−1)100}.関数 f(x)=x100 に平均値の定理を用いると、各 j について2n2j−1<ξj<njを満たす ξj が存在してf(nj)−f(2n2j−1)=2n1f′(ξj)=2n1100ξj99.したがってSn=21⋅n1j=1∑n100ξj99.これは区間 [0,1] における 100x99 のリーマン和の半分だからn→∞limSn=21∫01100x99dx=21.
別解
解法2(二項展開で主項を取り出す)
方針
偶数項と直前の奇数項を組にし、その差を二項定理で展開する。最高次数の項だけが極限に残り、残りを次数で評価する。
解答
交代和を Sn とするとSn=(2n)1001j=1∑n{(2j)100−(2j−1)100}.二項定理により(2j)100−(2j−1)100=100(2j)99+Rj,ここである定数 C>0 により∣Rj∣≦Cj98と評価できる。したがってSn=2100n100100⋅299j=1∑nj99+(2n)1001j=1∑nRj.後半は(2n)1001j=1∑nRj≦(2n)100Cj=1∑nj98⟶0.またn1001j=1∑nj99=n1j=1∑n(nj)99⟶∫01x99dx=1001.よってn→∞limSn=50⋅1001=21.
総評
難度5、計算量4。想定時間は15分程度。交代和をそのまま評価せず、偶数項から直前の奇数項を引く形へ組み替える。区間幅は 2n1 なので、通常の幅 n1 のリーマン和の半分になることが最終係数を決める。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。
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出典: 京都大学 2003年度 後期 理系 第5問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。