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京都大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

{an}を正の数からなる数列とし,pを正の実数とする.
このときan+1>12anpをみたす番号nが存在することを証明せよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安12

数列論証・証明 背理法、漸化式の変形不等式評価

方針

結論を否定し、すべての n で逆向きの不等式が成り立つと仮定する。その不等式を繰り返して an+1 の上界を明示すると、十分大きな n で上界が負になり、数列の正値性に反する。

解答

そのような番号が存在しないと仮定する。このときすべての n1 についてan+112anpである。これを繰り返し用いるとan+1a12np(1+12++12n1)=a1+2p2n2p.右辺は n のとき 2p<0 に近づくので、十分大きな n では負になる。すると an+1<0 となり、すべての項が正であるという仮定に反する。したがってan+1>12anpを満たす番号 n が少なくとも一つ存在する。

別解

解法2(定数を加えて収縮させる)

方針

否定仮定の不等式に合うよう bn=an+2p と置く。すると bn が毎回半分以下になる一方、常に 2p より大きいという矛盾が出る。

解答

結論が偽であると仮定する。すべての n1 についてan+112anpである。ここでbn=an+2pとおくとbn+1=an+1+2p12an+p=12bn.したがってbn+1b12n.一方、an+1>0, p>0 だからbn+1=an+1+2p>2p.十分大きな n ではb12n<2pとなるので矛盾する。ゆえに少なくとも1つの番号 n に対してan+1>12anpが成り立つ。

総評

難度4、計算量3。想定時間は12分程度。存在命題は否定すると「すべてのnで逆の不等式」となり、反復評価が使える。等比数列の和を正確に処理し、上界が負になることと正項数列の仮定を明確に衝突させる。

第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。

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出典: 京都大学 2003年度 後期 理系 第4問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。