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京都大学 2002年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

0θ<360 とし,a は定数とする.cos3θcos2θ+3cosθ1=aを満たす θ の値はいくつあるか.a の値によって分類せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安17

三角関数関数 置換増減表、場合分け

方針

角度は度数法だが、x=cosθ とおけば 1x1 上の3次関数の値域と解の個数の問題になる。三倍角・二倍角の公式で左辺を g(x)=4x32x2 に直し、g(x)=4x(3x1) から増減を調べる。最後に、各 x に対応する θ の個数は、1<x<1 では2個、x=±1 では1個であることを掛け合わせる。

解答

x=cosθ とおく。0θ<360 だから 1x1 である。

三倍角・二倍角の公式より cos3θ=4x33x,cos2θ=2x21 である。したがって左辺は (4x33x)(2x21)+3x1=4x32x2 である。 g(x)=4x32x2 とおくと、g(x)=12x24x=4x(3x1) である。よって g(x)[1,0] で増加,[0,13] で減少,[13,1] で増加する。またg(1)=6,g(0)=0,g(13)=227,g(1)=2である。

したがって、方程式 g(x)=a1x1 における解の個数は、上の増減から決まる。ただし、x の解の個数をそのまま θ の個数にしてはいけない。1<x<1 であれば 0θ<360 に対応する θ は2個あり、x=1 なら θ=0 の1個、x=1 なら θ=180 の1個である。

これを合わせると、求める個数はa の範囲θ の個数a<60a=616<a<2272a=2274227<a<06a=040<a<22a=212<a0である。

別解

解法2

方針

左辺を x=cosθ の式へ直すと
2x2(2x1) になる。区間 [1,1] を極値をとる
1,0,1/3,1 で分け、各枝の値域を横線 y=a が横切る回数として数える。
端点 x=±1 のみ角が1個、内部の x は角が2個対応することを別に加味する。

解答

x=cosθ とおけばcos3θcos2θ+3cosθ1=4x32x2=2x2(2x1).g(x)=4x32x2 の主要な値はg(1)=6,g(0)=0,g(13)=227,g(1)=2.また g[1,0] で増加、[0,1/3] で減少、
[1/3,1] で増加する。各単調な枝と横線 y=a の交点を数え、
1<x<1 の解には2個の角、x=±1 には1個の角を対応させるとa の範囲θ の個数a<60a=616<a<2272a=2274227<a<06a=040<a<22a=21a>20となる。

総評

難度は10段階中6、計算量は5。目安時間は17分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

x=cosθ の解数と角 θ の個数は一致しない。内部点は2個、端点 x=±1 は1個対応するため、境界値ごとの確認が重要である。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

冊子PDFで見る京大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2002年度 前期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。