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京都大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第2問

次の連立不等式を満たす xy 平面内の領域を D とする.4y+x100,yx0,y+4x+50P(x,y) が領域 D を動くとき,F=2(x3+y3)+3(x2+y2)6xy(x+y1)+12(x+y)5の最大値と最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安14

関数方程式・不等式 置換文字消去微分による最大最小、範囲評価

方針

s=x+y,p=xy と置いて対称式を整理すると、p の項がすべて消えて Fs だけの3次式になる。三角形領域 D 上で一次式 s=x+y が取る範囲を頂点から決め、その閉区間で3次関数を最大・最小化する。

解答

s=x+y,p=xy とおく。x3+y3=s33ps, x2+y2=s22p を代入するとF=2s3+3s2+12s5.領域 D は3直線で囲まれる三角形で、その頂点は(2,2),(2,3),(1,1)である。したがって一次式 s=x+y の範囲は2s4.H(s)=2s3+3s2+12s5 とおくとH(s)=6(s2)(s+1).端点と停留点での値はH(2)=1,H(1)=12,H(2)=15,H(4)=37.よって最大値は 15、最小値は 37 である。

別解

解法2

方針

対称式を s=x+y で整理したあと、直線 x+y=s を領域 D 上で
平行移動させる。三角形の3頂点で s の最小値・最大値を確定し、
1変数関数 H(s) の増減表から端点と停留点を比較する。

解答

s=x+y, p=xy とおくとx3+y3=s33ps,x2+y2=s22pであり、代入後に p の項は消える。したがってF=H(s)=2s3+3s2+12s5.境界3直線の交点は(2,2),(2,3),(1,1).s=x+y は一次式なので、三角形 D 上の範囲は頂点で決まり2s4.またH(s)=6(s2)(s+1).よって候補値はH(2)=1,H(1)=12,H(2)=15,H(4)=37.これらを比較して、最大値は 15、最小値は 37 である。
最大値は x+y=2D の交わる部分で、最小値は頂点 (2,2) でとる。

総評

難度は10段階中5、計算量は5。目安時間は14分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

対称式の整理で xy が完全に消える点が最大の発見である。一次式 x+y の範囲は三角形の頂点で決まり、1変数化後は端点も必ず比較する。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

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出典: 京都大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。