方針
3本の直線の大小が入れ替わる点を調べて f を区分的に表す。次に g=xf(x) の零点と符号を確認し、実際に閉じた領域を作る 0≦x≦5 だけを積分する。
解答
3数を比較すると、x≦1 では 2x が最小、1≦x≦3 では2が最小、x≧3 では 5−x が最小である。したがってf(x)=⎩⎨⎧2x25−x(x≦1),(1≦x≦3),(x≧3).よってg(x)=⎩⎨⎧2x22xx(5−x)(x≦1),(1≦x≦3),(x≧3).グラフが x 軸と作る有界な領域は 0≦x≦5 にあり、その面積はS=∫012x2dx+∫132xdx+∫35x(5−x)dx=32+8+322=16.したがって求める面積は 16 である。
別解
解法2(グラフを3図形に分ける)
方針
区分関数のグラフを、放物線・直線・放物線の3部分として描き、それぞれの符号付き面積を幾何的または積分で加える。
解答
3つの候補の大小関係からf(x)=⎩⎨⎧2x25−x(x≦1),(1≦x≦3),(x≧3)である。したがってg(x)=⎩⎨⎧2x22x5x−x2(x≦1),(1≦x≦3),(x≧3).x≦0 ではグラフは上方へ延び、x≧5 では下方へ延びるので、x 軸と作る有界領域だけを取ると区間は0≦x≦5である。
3部分の面積は∫012x2dx=32,∫132xdx=8,∫35(5x−x2)dx=322.よって求める面積は32+8+322=16である。
総評
難度3、計算量4。想定時間は10分程度で完答したい。最小値を取る式の切替点は x=1,3 であり、2x=5−x の交点 35 は実際の最小値の切替点ではない。積分前に零点0,5と有界領域を確認すると過不足を防げる。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。
冊子PDFで見る京大の関数の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2003年度 後期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。