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京都大学 2001年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

f1(x)=1n2fn(x)=(1+x)fn1(x2) と定める。gn(x)=(1x)fn(x) とするとき、gn(x) を求めよ。また、n のとき fn(x) が収束する実数 x の範囲を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

関数数列 帰納的定義の利用、数学的帰納法極限計算、範囲評価

方針

(1x) を掛けた形は差の平方を作るので、gn の漸化式を求めて帰納する。得られた (1x)fn(x)=1x2n1 を使い、x<1x=1、その他に分けて極限を判定する。

解答

n=1 ではg1(x)=1x.n2 ではgn(x)=(1x)(1+x)fn1(x2)=(1x2)fn1(x2)=gn1(x2).従って帰納法によりgn(x)=1x2n1である。

実際、n2 ならfn(x)=(1+x)(1+x2)(1+x2n2)であり、上の恒等式と一致する。

次に収束範囲を調べる。x1 ではfn(x)=1x2n11x.1<x<1 なら x2n10 だからfn(x)11x.x=1 では n2fn(1)=0 だから収束する。一方 x=1 では fn(1)=2n1 で発散する。x>1 では x2n1+ となり、上式の絶対値が無限に大きくなるので収束しない。

従って求める範囲は1x<1.

別解

解法2(積を直接展開して差の平方を使う)

方針

漸化式を繰り返して
fn(x)=(1+x)(1+x2)(1+x2n2) と書く。
(1x)(1+x)=1x2 を順に使えば積が望遠鏡式に消え、
その閉じた式から端点を含めて収束を判定できる。

解答

漸化式を繰り返すと、n2 についてfn(x)=(1+x)(1+x2)(1+x2n2)である。よってgn(x)=(1x)(1+x)(1+x2)(1+x2n2)=(1x2)(1+x2)(1+x2n2)=1x2n1.n=1 でも g1(x)=1x なので同じ式が成り立つ。

x1 ならfn(x)=1x2n11x.x<1 では x2n10 だから収束する。
x=1 では n2 で最初の因子 1+x が0となり、やはり収束する。

x=1 では fn(1)=2n1 で発散する。
x>1 では x2n1+ だから絶対値が発散する。
したがって収束する範囲は1x<1である。

総評

難度6、計算量5。想定時間は18分程度。x=1x<1 に含まれないが途中から0になるため収束し、x=1 は分母表示が使えないので必ず別扱いする。有限積は因子を列記し、禁止記法に依存しない。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 京都大学 2001年度 後期 数学 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。