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京都大学 2002年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第5問

数列 {an},{bn}a1=3,b1=2,an+1=an2+2bn2,bn+1=2anbn(n1)で定める.

(1) an22bn2 を求めよ.

(2) 次の極限を求めよ.limnanbn

難易度5/ 10計算量4/ 10目安14

数列指数・対数 漸化式の変形、式変形、極限計算

方針

二つの漸化式を an+2bn の平方としてまとめる。共役な式も同時に使えば、(1)は積、(2)は和と差から明示できる。

解答

(1) 漸化式からan+1+2bn+1=(an+2bn)2,an+12bn+1=(an2bn)2.両式を掛けるとan+122bn+12=(an22bn2)2.初期値では a122b12=98=1 だからan22bn2=1である。

(2) m=2n1 とおくと、平方を繰り返してan+2bn=(3+22)m,an2bn=(322)m.U=(3+22)m,V=(322)m と書けばanbn=2U+VUV.ここでVU=(3223+22)m0だからlimnanbn=2.

別解

解法2

方針

(1) は漸化式へ直接代入して不変量を確認する。
(2) は比 rn=an/bn の漸化式を作り、
2 との差が毎回少なくとも半分以下になることを示す。
共役な無理数のべき展開を使わない収束証明である。

解答

(1) an+122bn+12=(an2+2bn2)22(2anbn)2=(an22bn2)2.初期値は a122b12=1 なので、帰納的にan22bn2=1.(2)
an,bn は正である。rn=an/bn とおくとrn+1=rn2+22rn.(1) より rn2>2、すなわち rn>2 である。またrn+12=(rn2)22rn<12(rn2).よって正の差 rn2 は0へ収束する。したがってlimnanbn=2.

総評

難度は10段階中5、計算量は4。目安時間は14分。解法1は本番答案として再現しやすい標準方針、解法2は構造を別方向から確認する方針である。

(1) の不変量は必ず初期値1まで確認する。(2) は共役べきの比が0へ行く方法と、比の漸化式で 2 との差を縮める方法の両方で収束先を保証できる。

採点では、必要条件だけで止めず十分性・端点・小問番号を明示する。積分・総和・極限は独立行、分数は読みやすい表示寸法に統一し、問題固有の図は論理を補助する位置に置いた。

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出典: 京都大学 2002年度 後期 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。