方針
(i)から(ii)には、点 が作る3小三角形の面積を係数に用いる。逆向きではベクトル式を変形して、 が3頂点の正の係数による加重平均であることを示す。係数がすべて正であることが、辺上を除く内部であることに対応する。
解答
(i)(ii) が内部にあるとする。 とおくと、これらはすべて正である。三角形の面積比による重心座標の公式からしたがってよって とすれば(ii)を満たす。
(ii)(i) (ii)が成り立つとする。式を整理するとここでとおけば、, である。たとえばと書ける。後半の点は辺 の端点以外にあり、さらに だから、 はその点と頂点 を結ぶ線分の端点以外にある。ゆえに は三角形の周上ではなく内部にある。以上より2条件は同値である。
別解
解法2(辺との交点から係数を作る)
方針
内部点から頂点へ引いた直線と対辺の交点を使い、2回の内分表示で正の係数を構成する。逆向きは正の係数による加重平均から辺上を除外する。
解答
(i)(ii)
が三角形 の内部にあるとする。直線 と辺 の交点を とする。ある によりと書ける。また は辺 の内部にあるので、ある によりである。したがって3係数はすべて正で和が1だからよって(ii)が成り立つ。
(ii)(i)
正の に対してならここで3係数は正で和が1である。例えば の係数を固定すると、残り2頂点の正の加重平均は辺 の内部点であり、 はその点と を結ぶ線分の内部にある。したがって は三角形の内部にあり、周上にはない。
総評
難度4、計算量2。想定時間は12分程度の証明問題である。面積を係数にする向きと、正の重心座標を内部点と読む逆向きを分けて書けば安定する。「係数の和が1」だけで済ませず、全係数が正なので辺上を除外できることまで明記したい。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。