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京都大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xy平面内の相異なる4点P1P2P3P4とベクトルvに対し,
kmのときPkPmv0が成り立っているとする.
このとき,kと異なるすべてのmに対しPkPmv<0
成り立つような点Pkが存在することを示せ.

難易度4/ 10計算量2/ 10目安8

ベクトル論証・証明 内積の利用、存在証明、図形的解釈

方針

各点をベクトル v の方向に射影した値 tk=OPkv を考える。仮定 PkPmv0 は、これら4つの射影値がすべて相異なることを意味する。最大の射影値をもつ点を選べば、そこから他の点へ向かうベクトルの v 方向成分はすべて負になる。

解答

原点 O を1つ固定し、各点について tk=OPkv(k=1,2,3,4) とおく。 km のとき、PkPm=OPmOPk であるからPkPmv=(OPmOPk)v=tmtkである。

仮定より PkPmv0 なので tmtk0 である。したがって t1,t2,t3,t4 はすべて相異なる。

この4つの実数のうち最大のものを tk とする。このとき mk なら tm<tk であるから PkPmv=tmtk<0 が成り立つ。

よって、条件を満たす点 Pk が存在する。

別解

解法2(垂直な直線を平行移動する)

方針

v に垂直な直線を v の向きへ平行移動する。
仮定により2点へ同時に触れることはないので、最後に触れる点がただ1つ定まる。
その位置関係を内積の符号へ戻す。

解答

v=0 なら仮定
PkPmv0 に反するので、v0 である。

v に垂直な直線を用意し、4点をすべて通過するように
v の向きへ平行移動する。仮定より、異なる2点 Pk,Pm
同じ直線上に乗ることはない。実際、同じなら
PkPmv に垂直となり、PkPmv=0となってしまう。

したがって、移動する直線が最後に通過する点を Pk とすると、
その点はただ1つである。他の任意の点 PmPk より
v 方向の手前にあるから、PkPmv<0(mk)となる。よって条件を満たす Pk が存在する。

総評

難度4、計算量2。幾何の形をした存在証明だが、本質は4つの実数の最大値である。採点上は、tmtk=PkPmv という対応を明確に示し、仮定から射影値が相異なると説明することが必要である。原点 O の取り方には依存せず、差だけを使っている点も安心材料になる。目安は8分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 京都大学 2001年度 前期 数学 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。