方針
各点をベクトル の方向に射影した値 を考える。仮定 は、これら4つの射影値がすべて相異なることを意味する。最大の射影値をもつ点を選べば、そこから他の点へ向かうベクトルの 方向成分はすべて負になる。
解答
原点 を1つ固定し、各点について とおく。 のとき、 であるからである。
仮定より なので である。したがって はすべて相異なる。
この4つの実数のうち最大のものを とする。このとき なら であるから が成り立つ。
よって、条件を満たす点 が存在する。
別解
解法2(垂直な直線を平行移動する)
方針
に垂直な直線を の向きへ平行移動する。
仮定により2点へ同時に触れることはないので、最後に触れる点がただ1つ定まる。
その位置関係を内積の符号へ戻す。
解答
なら仮定
に反するので、 である。
に垂直な直線を用意し、4点をすべて通過するように
の向きへ平行移動する。仮定より、異なる2点 が
同じ直線上に乗ることはない。実際、同じなら
は に垂直となり、となってしまう。
したがって、移動する直線が最後に通過する点を とすると、
その点はただ1つである。他の任意の点 は より
方向の手前にあるから、となる。よって条件を満たす が存在する。
総評
難度4、計算量2。幾何の形をした存在証明だが、本質は4つの実数の最大値である。採点上は、 という対応を明確に示し、仮定から射影値が相異なると説明することが必要である。原点 の取り方には依存せず、差だけを使っている点も安心材料になる。目安は8分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、端点・等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。