方針
内角の二等分線の方向ベクトルは、2辺方向の単位ベクトルの和 3a+5b である。交点をその実数倍で置き、中心 B からの距離条件を2次方程式にする。
解答
d=3a+5b とおく。内角の二等分線上の点の位置ベクトルは λd と表される。まずa⋅b=3⋅5⋅53=9だから∣d∣2=1+1+152a⋅b=516,d⋅b=31a⋅b+51∣b∣2=8.円上にある条件は∣λd−b∣2=10.よって516λ2−16λ+25=10,すなわち16λ2−80λ+75=0.これを解くと λ=45,415 である。したがって2交点の位置ベクトルは45(3a+5b)=125a+41b,415(3a+5b)=45a+43bである。
別解
解法2(単位ベクトルと射影)
方針
二等分線方向の単位ベクトルを作り、交点までの距離を r と置く。余弦定理に相当する内積計算で r を直接決める。
解答
単位ベクトルu=3a,v=5bを取ると、内角の二等分線の方向は u+v である。∣u+v∣2=1+1+2⋅53=516だから、その方向の単位ベクトルはe=45(3a+5b)である。交点を表す位置ベクトルを re とする。
またe⋅b=45(3a⋅b+5∣b∣2)=25である。中心 B からの距離が 10 である条件は∣re−b∣2=r2−45r+25=10.よってr2−45r+15=0から r=45⋅5、45⋅15 を得る。したがって位置ベクトルは125a+41b,45a+43bである。
総評
難度4、計算量4。想定時間は15分程度で、完答目標である。角の二等分線の方向を単位ベクトルの和で表す点が核心になる。円との交点は2つあるため、2次方程式の一方だけを落とさないようにする。
冊子PDFで見る京大のベクトルの問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2004年度 前期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。