方針
各辺上の点を、その辺の始点からの比で表す。二つの重心が一致する条件を辺方向ベクトルで整理すると、3辺での比の変化量がすべて等しいことが分かる。正三角形では3辺の長さが等しいので結論が従う。
解答
を用いてと表す。二つの三角形の重心が一致するから とおき、, を代入すると三角形は退化していないので は一次独立である。したがって正三角形の一辺を とすれば変化量が等しいのでが成り立つ。
別解
解法2(座標成分で比較する)
方針
正三角形を座標平面に置き、各辺上の点を1変数で表す。重心の 成分を比較して、3辺上の変化量が等しいことを導く。
解答
一辺を1としてとおく。ある によりと書ける。
2つの三角形の重心が一致するので、 成分の差から 成分の差からよって正三角形の3辺は同じ長さなので、絶対値を取ればである。
総評
難度4、計算量3。想定時間は12分程度。重心の座標を直接展開するより、同じ辺上の2点の差だけを取ると式が短い。最後は符号付きの比が等しいことから、長さでは絶対値を取る点を忘れない。
第1解法は標準的な答案構成を詳しく示し、第2解法は異なる着眼または計算経路で同じ結論を再確認する。図は式変形の役割と条件の使いどころを可視化した。積分・極限・総和は独立行に置き、分数は表示サイズで組版した。