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京都大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

行列 ABA=(2011),B=(α00β)とする。次の(*)が成り立つための実数 αβ についての必要十分条件を求めよ。

(*) どんな2次正方行列 Y に対しても、2次正方行列 XAXXB=Y となるものがある。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

行列方程式・不等式 ベクトル成分計算必要十分条件、場合分け

方針

X,Y の4成分を置いて AXXB=Y を成分比較する。第1列と第2列が独立な2元連立方程式になり、それぞれが任意の右辺に対して解ける行列式条件を求める。

解答

X=(xij),Y=(yij) とおく。成分比較するとy11=(2α)x11,y21=x11+(1α)x21,y12=(2β)x12,y22=x12+(1β)x22.第1列について、任意の (y11,y21) に対して (x11,x21) が存在するための必要十分条件は(2α)(1α)0.同様に第2列については(2β)(1β)0である。したがって求める必要十分条件はα1,2,β1,2である。実際、この条件のもとでは上の4式を上から順に解いて、任意の Y に対する X を構成できる。

別解

解法2(線形写像の固有値を見る)

方針

各列ベクトルへの作用を AαIAβI と捉える。任意の右辺へ写せる条件は、それぞれの行列が正則であることに等しい。

解答

XY の第 j 列をそれぞれ xjyj とする。B は対角行列なのでAXXB=Yは列ごとに(AαI)x1=y1,(AβI)x2=y2と書ける。任意の y1y2 に対して解が存在するための必要十分条件は、AαIAβI がともに正則であることである。det(AλI)=det(2λ011λ)=(2λ)(1λ)だから、α1,2,β1,2が必要十分条件である。

総評

難度5、計算量5。想定時間は18分程度で、完答を狙いたい行列問題である。4未知数を一括で扱わず、列ごとの三角形の連立系に分けると必要十分性が明瞭になる。固有値の一般論は不要である。

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出典: 京都大学 2004年度 前期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。