(1) はまず行列の2乗を直接計算し、A2=A−2E という2次の関係式を得る。この関係を繰り返し使えば、A3,A4,A6 をすべて A と E の一次式に落とせるので、最後に係数を集める。(2)は頂点 O にいるか、底面の4頂点のいずれかにいるかだけを区別すればよい。O からは次に必ず底面へ移り、底面の頂点からは3本の辺のうち1本だけが O に向かうため、pn+1=31(1−pn) という1本の漸化式に閉じる。定数解を引いて等比数列に直し、初期条件 p0=1 を代入する。
(2)n 秒後に点 P が頂点 O にある確率を pn とする。初期状態より p0=1 である。
頂点 O は底面の4頂点と辺で結ばれているので、O にいる点は次の1秒で必ず O 以外へ移る。また、底面の各頂点から出る辺は、頂点 O へ向かう1本と、底面上の隣の2頂点へ向かう2本の合計3本である。したがって、n 秒後に O 以外にいる確率 1−pn のうち、次に O へ移る確率は 31 であるから pn+1=31(1−pn) を得る。
この漸化式の定数解を r とすると r=31(1−r) より r=41 である。よってpn+1−41=31(1−pn)−41=−31(pn−41)となる。したがってpn−41=(−31)n(p0−41)=43(−31)nである。ゆえに pn=41+43(−31)n である。