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京都大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第2問

aを実数とし、A=(a1a1aa)とする。(x0y0)=(10)(xnyn)=A(xn1yn1) (n=1,2,)で数列を定める。{xn}が収束するためのaの必要十分条件を求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10目安12

行列数列 漸化式の変形対称性の利用必要十分条件、場合分け

方針

2本の漸化式を加えた量と引いた量を考える。和は一定、差は公比 2a1 の等比数列になるので、xn を明示し、実数 r に対する rn の収束条件を端点まで調べる。

解答

漸化式からxn=axn1+(1a)yn1,yn=(1a)xn1+ayn1である。両式を加えるとxn+yn=xn1+yn1=1.一方、両式を引くとxnyn=(2a1)(xn1yn1).初期値は x0y0=1 なのでxnyn=(2a1)n.したがってxn=1+(2a1)n2.実数 r に対して rn が収束するのは 1<r1 のときである。実際、r<1 では0へ収束し、r=1 では常に1であるが、r=1 では振動し、r>1 では収束しない。よって必要十分条件は1<2a11,すなわち0<a1である。

端点の確認

a=0 では 2a1=1 となり,xn=1+(1)n21,0,1,0, と振動するので除外する。一方 a=1 では A は単位行列で xn=1 のまま収束するため含める。この2点の確認により 0<a1 の不等号が確定する。

総評

難度4、計算量3。想定時間は12分程度で、完答目標である。行列を直接累乗せず、成分の和と差に分ける対称性が差のつく着眼である。端点 2a1=1 は振動して除外、2a1=1 は収束して採用するため、不等号の向きを最後に再確認したい。

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出典: 京都大学 2006年度 後期 理系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。