方針
(1) は文系第1問と同じく、 を作って高次の を と の一次式に下げる。(2)は3回の得点を とし、条件を と読む。これは から重複を許して3個選ぶ場合の数に等しい。あるいは として、 の選び方に直して数える。全事象 で割る。
解答
(1)
まずである。したがってである。よってとなる。したがって求める行列はである。
(2)
1回目、2回目、3回目の得点をそれぞれ とする。求める条件は である。
このような組は、 から重複を許して3個を選び、小さい順に並べたものと一対一に対応する。したがって個数は である。
確認のため、 とおくと となり、この選び方が 通りであることからも同じ数え上げになる。
全事象は、3回それぞれ 通りで 通りである。各組は等確率なので、求める確率はである。
非減少列を狭義増加列へ移すと、が直接数えられる。
別解
解法2(ケーリー・ハミルトンと一致の型)
方針
(1) は特性方程式から高次式を還元する。(2)は非減少な3得点を、3つとも等しい場合、ちょうど2つが等しい場合、すべて異なる場合に分ける。高校数学の組合せだけで直接数える。
解答
(1)
の特性多項式はなので、ケーリー・ハミルトンの定理よりこれを法として高次を落とすとしたがって与式は(2)
条件を満たす三つ組を、一致の型で分類する。
3つとも等しい場合は、その共通値を選んで通りである。ちょうど2つが等しい場合は、異なる2つの値を選ぶ方法が通りあり、小さい方を2回使うか大きい方を2回使うかで通りである。すべて異なる場合は通りである。したがって条件を満たす三つ組は全事象は通りだから、求める確率はである。
総評
難度4、計算量4。(1)は2次関係またはケーリー・ハミルトンで次数を下げる。(2)は非減少列を重複組合せへ移す方法と、3得点の一致の型で場合分けする方法を収録した。後者では「ちょうど2つが等しい」を小さい方と大きい方の2通りに分ける。全事象が通りで各三つ組が等確率であることまで書く。15分前後が目安である。