Evolton

京都大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

0x<2πのとき,方程式22(sin3x+cos3x)+3sinxcosx=0を満たすxの個数を求めよ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安20

三角関数 置換三角比の利用増減表

方針

u=sinx+cosx と置き,sinxcosx=(u21)/2sin3x+cos3x=u(3u2)/2 によって方程式を u の3次方程式へ変える。u の範囲は 2u2 である。3次方程式を解く必要はなく,導関数でこの区間の増減を調べ,区間内の根が1個であることを示す。根が端点でないことを確認したら,sinx+cosx=u0x<2π で2解を持つ。

解答

u=sinx+cosx とおく。このとき 2u2 であり,u2=sin2x+cos2x+2sinxcosx=1+2sinxcosx より sinxcosx=u212 である。またsin3x+cos3x=(sinx+cosx)(sin2xsinxcosx+cos2x)=u(1sinxcosx)=u(1u212)=u(3u2)2.したがって与えられた方程式は 22u(3u2)2+3u212=0 である。両辺を整理し,符号を反転して P(u)=22u33u262u+3=0 を考えればよい。

導関数はP(u)=62u26u62=62(u+12)(u2)である。したがって 2u2 において,P(u)2u12 で増加し,12u2 で減少する。

端点と極大点での値を調べると P(2)=1, P(12)=132, P(2)=7 である。よって前半の区間では根を持たず,後半の区間で正から負へ1回だけ変わる。したがって許される範囲 [2,2] の中に P(u)=0 の根はただ1個あり,しかもそれは端点ではない。

最後に u=sinx+cosx に戻る。 sinx+cosx=2sin(x+π4) であるから,2<u<2 の各値に対して,0x<2π で解は2個ある。今回の u の根は端点ではないので,求める x の個数は 2 である。

許容範囲 2u2 での増減。

総評

三角式を u=sinx+cosx に集約できるかが勝負である。想定時間は18分から20分,難易度は6,計算量は4程度。3次方程式そのものを解こうとすると重くなるが,必要なのは許容範囲内の根の個数だけである。u の根が1個でも,端点 ±2 なら対応する x は1個になるため,端点でないことを確認してから x の個数を2個と結論するのが重要である。

冊子PDFで見る京大の三角関数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2008年度 前期 数学(文系学部)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。