Evolton

京都大学 2006年度 後期日程 第2次学力試験文系(後期)数学 第4問

nを自然数とし、領域Dn={(x,y)xn+12y[x+1]x, x0}を考える。ただし、[x]xより大きくない最大の整数を表す。Dnの面積を求めよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

関数積分数列 場合分け、面積計算和の計算、計算整理

方針

kx<k+1 ごとに床関数を外す。この区間で領域が存在する範囲を求めると、各部分は直角三角形になる。その面積は連続する奇数の平方に比例するので、最後に平方和を整理する。

解答

k を0以上の整数とし、kx<k+1 とする。このとき[x+1]x=k+1x.上下の境界が交わる x 座標はxn+12=k+1xよりx=(2n+1)(k+1)2n+3である。この値が k 以上となるのは 0kn のときであり、その区間内での底辺の長さは(2n+1)(k+1)2n+3k=2n+12k2n+3.また x=k における上下の境界の差、すなわち高さは1kn+12=2n+12k2n+1.したがって、kx<k+1 に含まれる部分の面積は(2n+12k)22(2n+1)(2n+3).よって Dn の面積は12(2n+1)(2n+3)k=0n(2n+12k)2.ここでk=0n(2n+12k)2=12+32++(2n+1)2=(n+1)(2n+1)(2n+3)3.したがって求める面積はn+16である。

和の検算

奇数平方和は平方和の公式から12+32++(2n+1)2=j=12n+1j24j=1nj2=(n+1)(2n+1)(2n+3)3とも確認できる。これを代入すると分母の (2n+1)(2n+3) が消え,面積 n+16 を得る。

図は n=3 の模式図.整数区間ごとの小三角形を足し合わせる.

総評

難度6、計算量5。想定時間は20分程度。得点差がつく問題で、床関数を整数区間ごとに外し、各片が三角形になることを図示できるかが核心である。完答を狙うなら領域が存在する k=0,,n の根拠まで書く。詰まった場合も、最初の数区間を描いて三角形の底辺と高さを出すところまでは確保したい。

冊子PDFで見る京大の関数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2006年度 後期 文系 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。