Evolton

京都大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

実数aが変化するとき,
3次関数y=x34x2+6xと直線y=x+aのグラフの交点の個数はどのように変化するか.
aの値によって分類せよ.

難易度4/ 10計算量3/ 10目安12

関数微分 グラフの概形微分による最大最小、場合分け

方針

交点の個数は、方程式 x34x2+5x=a の実数解の個数である。左辺を g(x) とおき、増減表で極大値・極小値を求める。y=g(x) と水平線 y=a の共有点数を読む問題に置き換え、極値と一致する場合は接するので異なる実数解が2個になることまで分ける。

解答

交点の x 座標は x34x2+6x=x+a を満たす。これを整理すると x34x2+5x=a である。

したがって g(x)=x34x2+5x とおき、曲線 y=g(x) と水平線 y=a の共有点数を調べればよい。

微分すると g(x)=3x28x+5=(3x5)(x1) である。よって g(x) の符号はx(,1)1(1,5/3)5/3(5/3,)g(x)+00+となる。したがって g(x)x=1 で極大、x=5/3 で極小をとる。

極値は g(1)=14+5=2 であり、g(53)=125271009+253=125300+22527=5027である。

水平線 y=a との共有点数は、2つの極値を境に変わる。

また、g(x) は3次関数で最高次係数が正なので、xg(x)xg(x) である。したがって水平線 y=a との共有点数は、極小値 50/27 と極大値 2 を境に変わる。

以上より、交点の個数はa の範囲交点の個数a<50271a=502725027<a<23a=222<a1である。a=50/27a=2 では、極値の点で接するため重解を含み、異なる交点の個数は2個である。

総評

3次関数と直線の交点数を、3次関数と水平線の交点数に直す典型問題である。計算量は小さいが、x34x2+6x=x+a から x34x2+5x=a へ移す段階で符号を誤ると全体が崩れる。極大値 2 と極小値 50/27 の大小が近いので、分数計算を丁寧に行うこと。境界では「重解を1個と数える」のではなく「異なる実数解が2個」と書き分けるのが採点上重要である。目安時間は12分程度。

冊子PDFで見る京大の関数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。