方針
2直線上の点をそれぞれ媒介変数で表し、 の長さの2乗を の2変数2次式にする。長さそのものではなく2乗を最小にしてよい。最小点では 方向、 方向に少し動かしても2乗距離が減らないので、偏微分に相当する一次条件を解く。得られた を代入して最短距離を出す。別解として、最短の は2直線の方向ベクトルの両方に垂直になることを用いても同じ連立一次方程式に帰着する。
解答
直線 上の点を とおき、直線 上の点を とおく。ただし は実数である。このとき であるから、距離の2乗は である。 を最小にする点では、 だけを動かしたときも、 だけを動かしたときも一次の変化が0になる。したがってである。整理すると となる。これを解いて を得る。
ここでとおく。直接展開するとしたがってすべての実数に対してであり、等号は、すなわちのときだけ成り立つ。よって得られた点は確かに大域的最小点である。
このとき であるから、最小値の2乗はである。よって線分 の長さの最小値は である。
最短の線分は、ねじれの位置にある2直線の方向ベクトルの両方に垂直になる。
別解
解法2(共通法線と内積)
方針
2直線の方向ベクトルの両方に垂直なベクトルを、内積が0になる連立方程式から求める。任意のはこの法線方向の成分が一定である。コーシー・シュワルツの不等式で下限を出し、実際に等号を達成する点を示す。
解答
直線の方向ベクトルをとする。両方に垂直なベクトルをとするとすなわちであるからと選べる。
直線上の点をとする。このときコーシー・シュワルツの不等式よりしたがって実際、とすればとなり、等号が成り立つ。よって最小値はである。
総評
難度5、計算量5。媒介変数による2乗距離の最小化と、共通法線への内積を使う2解法を収録した。第1解法では停留条件だけで終わらず、平行移動後の正定値2次式から大域的最小値であることを確認する。第2解法は両方向に垂直なベクトルを連立一次方程式で求め、コーシー・シュワルツの不等式の等号成立まで確認する。15分から18分が目安である。