方針
は平面 による小円上の弧長であり,その小円の半径は である。 の平面内での中心角を求めると なので となる。一方, を通る平面による切り口は半径1の大円であり, は と の中心角に等しい。内積から を求め, と比較する。
解答
平面 で単位球面を切ると,切り口の円の中心は であり,半径は である。
この平面内で,中心から と へ向かうベクトルは, 成分だけを見ればである。これらの内積は ,それぞれの長さは なので,中心角 は を満たす。短い方の弧なので であり, である。
次に,3点 を通る平面は原点を通るので,球面との切り口は半径1の大円である。したがって は,単位ベクトル と のなす中心角に等しい。内積を計算するとよって である。
一方 であり,より である。 で余弦は減少するから, となる。したがって が示された。
同じ弦でも、小円と大円では中心角と弧長が異なる。
別解
解法2(共通の弦長から比較する方法)
方針
2つの円に共通する弦 の長さを求める。半径 、中心角 の円で弦長は だから、小円と大円の中心角を正弦の大小だけで比較する。逆三角関数は使わない。
解答
まずである。
小円の半径は である。その中心角を とすると、弦長の公式からである。短い弧なので であり、から を得る。よって大円の半径は1である。その中心角を とするとここでである。最後の不等式はと同値であり、 の両辺を2乗してを確認すればよい。
で正弦は増加するから大円の半径は1なので である。したがってが示された。
総評
小円上の弧と大円上の弧を混同しないことが中心である。想定時間は15分前後,難易度は5,計算量は3程度。 では切り口の円の半径が になるため,中心角が でも弧長は である。 は原点を通る平面による大円なので,内積から中心角を直接出せる。最後は角そのものを求めなくても,余弦の大小で と比較すれば十分である。