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京都大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

座標空間に4点A(2,1,0)B(1,0,1)C(0,1,2)D(1,3,7)がある.
3点ABCを通る平面に関して点Dと対称な点をEとするとき,点Eの座標を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル ベクトル成分計算内積の利用座標設定

方針

平面に関する対称点は,点から平面へ下ろした垂線の足を中点として求める。まず A,B,C を通る平面の法線ベクトルを,ABAC に垂直なベクトルとして見つける。この平面は x+z=2 と簡単に表せるので,点 D から法線方向に進んで平面との交点 H を求め,HDE の中点であることから E を出す。

解答

AB=BA=(1,1,1),AC=CA=(2,0,2)である。ベクトル (1,0,1)(1,0,1)(1,1,1)=0,(1,0,1)(2,0,2)=0 を満たすので,平面 ABC の法線ベクトルにとれる。点 A(2,1,0) を通るから,平面の方程式は (x2)+z=0 すなわち x+z=2 である。

D(1,3,7) からこの平面へ下ろした垂線は,法線方向 (1,0,1) を用いて (x,y,z)=(1,3,7)+s(1,0,1) と表せる。平面との交点を H とすると (1+s)+(7+s)=2 だから 2s+8=2,s=3 である。したがって H=(1,3,7)3(1,0,1)=(2,3,4) である。

ED と平面 ABC に関して対称であり,H は線分 DE の中点である。よって E=2HD=2(2,3,4)(1,3,7)=(5,3,1) である。したがって E(5,3,1) である。

別解

解法2

方針

平面の法線ベクトルを求め,点と平面の符号付き距離に相当する係数を用いて,点 D を法線方向へ直接反射する。

解答

AB=(1,1,1),AC=(2,0,2)であり,n=(1,0,1) は両方に垂直である。よって平面 ABC の方程式は,点 A(2,1,0) を通ることからx+z2=0である。

一般に平面 nXc=0 に関する点 D の反射点 EE=D2nDcn2nで与えられる。ここでは D=(1,3,7)c=2 であり,nDc=1+72=6,n2=2だからE=(1,3,7)262(1,0,1)=(1,3,7)6(1,0,1)=(5,3,1).したがって求める点は E(5,3,1) である。

総評

平面の法線を見つければ一気に進む標準的な空間ベクトル問題である。目安は15分程度。平面方程式が x+z=2 と簡単になるので,垂線のパラメータ計算では符号を丁寧に追うこと。中点関係 E=2HD を最後に使うため,垂線の足 H と反射点 E を混同しないことが重要である。

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出典: 京都大学 2006年度 第2次学力試験 数学。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。