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京都大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験理系(甲)数学 第2問

x,yを相異なる正の実数とする。数列{an}a1=0,an+1=xan+yn+1(n=1,2,3,)によって定めるとき、limnanが有限の値に収束するような座標平面上の点(x,y)の範囲を図示せよ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

数列関数 漸化式の変形、範囲評価、場合分け

方針

漸化式を順に展開して、anxn1yn1の差で表す。x,yは正なので、指数項が0へ収束する場合、1になる境界、1を超えて発散する場合に分ける。最後に問題条件xyを反映して対角線を除く。

解答

漸化式 an+1=xan+yn+1,a1=0 を順に展開する。n2 についてan=xn2y2+xn3y3++xyn1+yn=y2(xn2+xn3y++xyn3+yn2)である。xy だから等比数列の和より an=y2xn1yn1xy となる。この式は n=1 でも右辺が0になるので、すべての n1 で成り立つ。

まず 0<x<1,0<y<1 のときは xn10,yn10 であるから an0 となり、有限の値に収束する。

次に境界を調べる。x=1, 0<y<1 のときは an=y21yn11y であり、any21y となる。また 0<x<1, y=1 のときは an=xn11x1=1xn11x であり、an11x となる。したがってこれらの境界も含まれる。ただし問題の条件より x=y は除く。

一方、x>1 または y>1 のときは収束しない。実際、x>1 かつ x>y なら y2xn1yn1xy の中で xn1 が残って正の無限大に発散する。y>1 かつ y>x なら、分子と分母はともに負の向きで大きくなり、絶対値としては yn1 が残って発散する。x>1,y>1 の場合も、xy なので大きい方の指数項が打ち消されずに残る。よって有限値には収束しない。

以上より、求める範囲は 0<x1,0<y1,xy である。図示すれば、第1象限の正方形 0<x1,0<y1 から、対角線 y=x 上の点を除いた部分である。特に (1,1)x=y なので含まれない。

総評

難度6、計算量5。非同次漸化式を閉じた形にして指数項の挙動で分類する。境界x=1またはy=1は有限値へ収束するため含む。一方、どちらかが1を超えると、xyにより大きい方の指数項は打ち消されない。図では上辺・右辺を含み、座標軸と対角線を除くことを明示した。20分前後が目安である。

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出典: 京都大学 2007年度 前期 数学(理系(甲)・理系(乙))(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。