方針
漸化式を順に展開して、をとの差で表す。は正なので、指数項が0へ収束する場合、1になる境界、1を超えて発散する場合に分ける。最後に問題条件を反映して対角線を除く。
解答
漸化式 を順に展開する。 についてである。 だから等比数列の和より となる。この式は でも右辺が0になるので、すべての で成り立つ。
まず のときは であるから となり、有限の値に収束する。
次に境界を調べる。 のときは であり、 となる。また のときは であり、 となる。したがってこれらの境界も含まれる。ただし問題の条件より は除く。
一方、 または のときは収束しない。実際、 かつ なら の中で が残って正の無限大に発散する。 かつ なら、分子と分母はともに負の向きで大きくなり、絶対値としては が残って発散する。 の場合も、 なので大きい方の指数項が打ち消されずに残る。よって有限値には収束しない。
以上より、求める範囲は である。図示すれば、第1象限の正方形 から、対角線 上の点を除いた部分である。特に は なので含まれない。
総評
難度6、計算量5。非同次漸化式を閉じた形にして指数項の挙動で分類する。境界またはは有限値へ収束するため含む。一方、どちらかが1を超えると、により大きい方の指数項は打ち消されない。図では上辺・右辺を含み、座標軸と対角線を除くことを明示した。20分前後が目安である。