方針
表の反射を H:u↦−u、裏の反射を T:u↦2−u と表し、2回の合成を調べる。2回を1組とすれば移動量は +2,0,−2 であり、n 組後の最大座標は 2n である。目標 2n−2 は最大値より2だけ小さいため、0移動がちょうど1組、残りがすべて +2 であることを示して確率を掛ける。
解答
表の操作を H、裏の操作を T とする。座標 u にある石はH:u↦−u,T:u↦2−uと移る。
(1)
2回の結果を左から時間順に書くと結果HHHTTHTT合成後の座標uu+2u−2u確率41414141である。元の座標 u に戻るのは HH,TT の2通りなので41+41=21である。
(2)
2回を1組とすると、各組の移動量と確率は移動量確率+241021−241(1)である。
n 組すべてが +2 なら、最大座標 2n に達する。目標の 2n−2 はそこから2だけ小さい。
+2 の組を0の組へ変えると合計は2減り、−2 の組へ変えると4減る。したがって合計をちょうど2だけ減らすには、0移動がちょうど1組、残り n−1 組がすべて +2であることが必要十分である。
0移動の組を選ぶ方法は n 通りである。組どうしは独立だから、求める確率はn⋅21(41)n−1=22n−1n.これは n=1 のときも、2回後に座標0へ戻る確率 1/2 と一致する。
総評
難度4、目安時間13分。2回1組の移動量表を作れば、最大値 2n からどれだけ下げるかを数える問題になる。目標は2だけ小さいため、0移動が1組だけ必要であり、−2 移動は +2 と比べて4下げるので入れられない。0移動には HH,TT の2通りがあることは確率 1/2 に含まれている。形式的な母関数を使わなくても、必要十分な場合分けだけで簡潔に完結する。
冊子PDFで見る京大の確率の問題で問題集を作る
出典: 京都大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。