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京都大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第5問

1から20までの目がふられた正20面体のサイコロがあり,
それぞれの目が出る確率は等しいものとする.
ABの2人がこのサイコロをそれぞれ一回ずつ投げ,
大きな目を出した方はその目を得点とし,小さな目を出した方は得点を0とする.
また同じ目が出た場合は,ABともに得点を0とする.
このとき,Aの得点の期待値を求めよ.

難易度3/ 10計算量3/ 10目安8

確率 期待値、数え上げ

方針

Aの得点の期待値を、Aが実際に取る点数ごとの寄与に分ける。Aの目を i と固定すると、Aが得点 i を得るのはBの目が 1,2,,i1 のいずれかのときだけである。その確率に得点 i を掛けて足し、1次和と2次和の公式で整理する。

解答

A の出した目を i とする。A が得点を得るには、B の出した目が A の目より小さい必要がある。同じ目の場合は2人とも0点なので、B の目が i の場合は期待値に寄与しない。

A の目が i である確率は 120 である。そのとき、B の目が 1,2,,i1 のいずれかである確率は i120 である。したがって、A が得点 i を得る確率は 120i120 である。

よって A の得点の期待値はi=120i120i120=1400i=120(i2i)である。ここで i=120i=20212=210 であり、i=120i2=2021416=2870 である。したがって 1400(2870210)=2660400=13320 である。

別解

解法2(合計得点と対称性)

方針

AとBの立場は対称なので、両者の期待値は等しい。そこで2人の合計得点の期待値を先に求める。大きい方の目が i となる順序付き結果は 2(i1) 通りで、その場合の合計得点は i である。合計得点の期待値を2で割れば、Aの期待値が得られる。

解答

AとBは同じ規則でサイコロを投げるので、Aの得点の期待値とBの得点の期待値は等しい。2人の得点の合計を T とする。

大きい方の目が i で、同点でない結果は(i,1),(i,2),,(i,i1)と、その順序を逆にしたものの計 2(i1) 通りである。これらの場合、2人の合計得点は i である。全結果は 202=400 通りだからE[T]=1400i=1202i(i1)=1200(i=120i2i=120i)=1200(2870210)=13310.AとBの期待値は等しく、その和が E[T] である。したがってAの得点の期待値は12E[T]=1213310=13320である。

総評

難度3、計算量3。目安時間は8分。期待値を「A が各点を取る確率」の和で計算すると、同点の場合を別に場合分けしなくて済む。A の目を固定したとき、B がそれより小さい目を出す場合だけが寄与することを明確にするのが要点である。別解のように対称性から合計得点の期待値を半分にしてもよく、どちらの方法でも i=1 の寄与が0で自然に処理される。和の公式の代入ミスが最も起こりやすいので、i=210i2=2870 を別行で確認したい。 埋め込まれていた別解を独立答案へ分離し、合計得点の期待値を対称性で二等分する方法として整理した。

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出典: 京都大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。