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京都大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

さいころをn回投げて出た目を順にX1,X2,,Xnとする.さらにY1=X1,Yk=Xk+1Yk1(k=2,,n)によってY1,Y2,,Ynを定める.1+32Yn1+3となる確率pnを求めよ.

難易度7/ 10計算量5/ 10目安25

確率数列 状態分類確率漸化式、範囲評価

方針

目標区間の下端を L=(1+3)/2、上端を U=1+3 と置く。Yk は常に正なので、Xn=1,2,3以上 の場合に分け、LYnU となる条件を Yn1 への条件に直す。目的確率そのものだけでは閉じないため、An=P(YnU)Bn=P(YnL) を導入する。AnBn の漸化式を立て、和 Sn=An+Bn で1本の漸化式にして解き、最後に pn=(An1+Bn1)/6 に戻す。

解答

L=1+32,U=1+3 とおく。すべての kYk>0 であることに注意する。 n2 とし、直前の値 Yn1y と書く。

まず Xn=1 のとき Yn=1+1y である。LYnU となる条件を調べる。上限条件は 1+1yU であり、これは 1y3 すなわち y1/3 である。これは y1 から常に成り立つ。下限条件は 1+1yL である。これは 1y312=1U と同値なので yU である。したがって Xn=1 のときは、Yn1U でちょうど目的区間に入る。

次に Xn=2 のとき Yn=2+1y である。下限 L は常に満たされる。上限条件 2+1yU1y31 すなわち y131=1+32=L と同値である。したがって Xn=2 のときは、Yn1L でちょうど目的区間に入る。 Xn3 のときは Yn3>U なので、目的区間には入らない。

そこで An=P(YnU),Bn=P(YnL) とおく。上の考察から、n2 では pn=P(LYnU)=An1+Bn16 である。

次に An,Bn の漸化式を作る。YnU となるには、Xn=1 なら常に可能で、Xn=2 なら Yn1L が必要十分である。Xn3 では不可能である。よって An=16+16Bn1 である。

また YnL となるには、Xn2 なら常に可能で、Xn=1 なら Yn1U が必要十分である。したがって Bn=56+16An1 である。 Sn=An+Bn とおくと Sn=1+16Sn1 を得る。初期値は Y1=X1 より A1=P(X1U)=P(X1=1,2)=13 であり、B1=P(X1L)=P(X1=2,3,4,5,6)=56 だから S1=76 である。

漸化式 Sn=1+Sn1/6 の定常値は S=1+16S より S=6/5 である。したがって Sn65=16(Sn165) であり、S165=7665=130 だから Sn=65130(16)n1 である。 n2 ではpn=Sn16=151180(16)n2=151306n1である。

最後に n=1 を確認する。このとき Y1=X1 であり、LX1U を満たすさいころの目は 2 だけである。よって p1=16 である。一方、上の式に n=1 を代入すると 15130=16 となるので、同じ式が成り立つ。

したがって、すべての正の整数 n について pn=151306n1 である。

総評

難度7、目安時間25分。連分数型の確率をそのまま追うのではなく、上端以下の確率 An と下端以上の確率 Bn を導入して閉じた漸化式にするのが決定的である。Xn=1Xn=2 で目的区間に入る条件がそれぞれ Yn1UYn1L になることを、不等式変形で明示したい。最後は Sn=An+Bn にまとめると計算が短くなるが、n=1 だけは別確認して一般式に合うことを書くと安全である。

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出典: 京都大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。