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京都大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

xyz空間の中で,(0,0,1)を中心とする半径1の球面Sを考える.
Q(0,0,2)以外のS上の点を動くとき,
Qと点P(1,0,2)の2点を通る直線lと平面z=0との交点をRとおく.
Rの動く範囲を求め,図示せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式 座標設定軌跡文字消去

方針

平面 z=0 上の点を R=(X,Y,0) と置き、直線 PR 上の点を媒介変数で表す。この直線が球面 S と交わることが、ある Q が存在するための条件である。球面の方程式に代入すると s の2次方程式が得られるので、実数解をもつ条件を判別式で表す。逆に判別式が非負なら実際に球面上の点 Q が取れることも確認し、放物線の内側として図示する。

解答

平面 z=0 上で R=(X,Y,0) とおく。点 P=(1,0,2)R を通る直線上の点は、媒介変数 s を用いて (1,0,2)+s(X1,Y,2) と表される。すなわち x=1+s(X1),y=sY,z=22s である。

この直線が球面 x2+y2+(z1)2=1 と交われば、その交点を Q として条件を満たす。代入すると {1+s(X1)}2+s2Y2+(12s)2=1 である。展開して整理すると {(X1)2+Y2+4}s2+2(X12)s+1=0 すなわち {X22X+Y2+5}s2+(2X6)s+1=0 である。

したがって、直線 PR が球面と交わる条件は、この2次方程式が実数解をもつことである。判別式はΔ=(2X6)24(X22X+Y2+5)=4{(X3)2(X22X+Y2+5)}=4(44XY2)である。よって条件は 44XY20 であり、すなわち X1Y24 である。

逆に、この不等式を満たす R に対しては、上の2次方程式が実数解をもつので、直線 PR は球面 S と交わる。その交点は P ではない。なぜなら P12+(21)2=2 より球面上にないからである。また除外された点 (0,0,2) は、P と結ぶ直線が平面 z=0 と平行で交わらない場合に対応し、ここで有限の R としては現れない。

したがって R の動く範囲は、平面 z=0 上で x1y24 を満たす部分である。図示すると、平面 z=0xy 平面と見たとき、放物線 x=1y24 およびその左側の領域である。

平面 z=0xy 平面として図示すると次の斜線部であり、放物線上の点も含む。

総評

難度6、計算量5。目安時間は20分。空間図形だが、点 R を置いて直線 PR と球面の交点条件に変換すれば判別式の問題になる。必要条件だけでなく、判別式が非負なら実際に球面上の点 Q が取れるという逆向きも書くと軌跡の答案として強い。最後の図示では z=0 平面上の放物線 x=1y2/4 の左側を含むことを明確にする。 放物線とその左側を実図で示し、境界を含むことも図中に明記した。

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出典: 京都大学 2015年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。