問題
は鋭角三角形であり、
であるとする。また、 の外接円の半径は1であるとする。
(1) の内心を とするとき、 を求めよ。
(2) の内接円の半径 の取りうる値の範囲を求めよ。
出典:京都大学 2017年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第4問
方針
解法1
(1)は内心の角公式を用いる。必要なら,が角の二等分線であることから三角形の角の和で導ける。(2)は外接円半径と内接円半径の公式を用いる。,と鋭角条件から,の範囲を決め,の範囲を出す。
解法2
(1)は角の二等分線から直接求める。(2)は半角の内接円公式を使わず、拡張正弦定理で3辺を角表示し、面積 と を用いる。 と置くと分子が因数分解でき、 が得られる。
解答
解法1
(1)
内心は角の二等分線の交点であるから である。三角形の内角の和より である。ここで だから である。より である。
(2)
外接円半径を,内接円半径をとすると である。いま,なので
である。
積和公式を用いると である。より だから である。
三角形は鋭角三角形で,である。したがって であり,これより である。したがって である。 はでからに近づく値をとる。のときであり,これは可能である。よって である。したがって である。下端は,またはがに近づくときに近づくが,鋭角条件のため等号は取れない。
解法2
(1)
は内心なので
したがって
(2)
辺 の長さをそれぞれ とする。外接円半径が1なので、拡張正弦定理より
ここで
とおく。 だから
よって半周長は
三角形の面積を とすると より
また
したがって
鋭角条件と から
は可能だが、 は不可能なので
ゆえに