方針
球の中心と底面平面との距離を u とする。断面円の半径から正方形の面積を求め、頂点は平面から最も遠い反対側の球面上に取る。体積を u の関数にして微分する。
解答
球の中心を O、底面を含む平面と O との距離を u とする。0≦u≦1である。底面平面と球面との交わりは、半径r=1−u2の円である。正方形の対角線はこの円の直径 2r なので、底面積は2(2r)2=2(1−u2)となる。
底面平面を固定すると、頂点 A を反対側の最遠点に取ったとき高さが最大で、その高さは 1+u である。
したがって体積 V はV(u)=31⋅2(1−u2)(1+u)=32(1−u)(1+u)2である。微分するとV′(u)=32(1+u)(1−3u)だから、V は 0≦u≦1/3 で増加し、1/3≦u≦1 で減少する。よって u=1/3 で最大となり、Vmax=32(1−31)(1+31)2=8164である。
別解
解法2
方針
同じ1変数表示を得た後、微分せずに最大値との差を因数分解する。平方因子が現れるため、最大値と等号条件を同時に確定できる。
解答
解法1と同様に、球の中心から底面平面までの距離を u とすればV(u)=32(1−u)(1+u)2,0≦u≦1である。ここで8164−V(u)=8164−32(1−u)(1+u)2=812(3u−1)2(3u+5)と因数分解できる。
0≦u≦1 では右辺は0以上なのでV(u)≦8164である。等号は 3u−1=0、すなわち u=1/3 のときに成立する。よって体積の最大値は8164である。
総評
難度6、目安時間18分。底面平面の位置を u で表すと、断面円の半径、正方形の面積、四角錐の高さが一度に決まる。頂点を底面と反対側の最遠点へ取る理由も書く。微分による増減確認に加え、最大値との差が平方因子をもつことを使えば、計算の独立検算になる。
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出典: 京都大学 2019年度 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。