方針
放物線と直線が交わる条件は、 の判別式で 平面の放物線上側として表す。折れ線 は3区間で直線に分かれる。直線がこの折れ線と交わらないためには、傾きが端の2本の傾きの間にあり、かつ全体で折れ線の下側にある必要がある。得られた領域を と に分けて、上端と下端の差を積分する。
解答
まず、直線 が放物線 と交わる条件を求める。交点の 座標は すなわち の実数解である。したがって判別式が0以上であればよいので である。すなわち である。
次に折れ線を調べる。である。このグラフは下に凸な折れ線である。直線がこの折れ線と交わらないためには、直線が折れ線の全体で下側にある必要がある。上側にある点があれば、左右の端で折れ線との差が負になるか、または端の直線部分と交わるため、どこかで交点をもつからである。
の部分では、差 が常に負である必要がある。これが可能であるためには であり、さらに で交わらないため が必要である。
では、折れ線は である。直線が下側にある条件は である。これは端点で調べればよく、 である。
の部分では、差 が常に負である必要がある。これが可能であるためには であり、さらに を考えて が必要である。
よって折れ線と交わらない条件は である。放物線と交わる条件と合わせると、求める領域は である。
したがって と に分けると、領域は および である。境界の一部が開いているかどうかは面積に影響しない。
面積 はである。前半は とおくとである。後半は なのでである。よって である。
求めた領域を図示すると次のようになる。下側の放物線と左右の縦境界は含み、上側の破線は含まない。
総評
難度6、計算量6。目安時間は25分。条件を 平面の領域へ移す問題で、放物線側は判別式、折れ線側は非交差条件で処理する。折れ線との非交差では、直線が上側に抜ける可能性を曖昧にせず、端の傾き と中央区間の上端条件を確認することが重要である。領域は上端が と で切り替わるので、面積積分を で分けると計算が安定する。 解答図では、含む放物線・縦境界を実線、含まない上側境界を破線とし、端点を黒丸・白丸で区別した。