Evolton

京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

xの2次関数で,そのグラフがy=x2のグラフと2点で直交するようなものをすべて求めよ.
ただし,2つの関数のグラフがある点で直交するとは,
その点が2つのグラフの共有点であり,かつ接線どうしが直交することをいう.

難易度6/ 10計算量6/ 10目安25

微分図形と方程式 接線・法線、解と係数の関係、場合分け

方針

2共有点の x 座標を u,v とし、2つの放物線の差を k(xu)(xv) と表す。両交点で傾きの積が 1 になる条件を引き算し、u+v=0k=2 に分ける。

解答

求める2次関数を g(x) とし、y=x2 との2共有点の x 座標を u,v とする。uv であり、g(x)x2=k(xu)(xv)と書ける。ここで k0 である。

微分するとg(x)=2x+k(2xuv).2点で接線が直交する条件は2u{2u+k(uv)}=1,2v{2v+k(vu)}=1.2式の差を取ると2(uv)(u+v)(k+2)=0.uv だからu+v=0またはk=2.u+v=0 のとき v=u で、直交条件は4u2(1+k)=1.A=1+k とおくと A<0u2=1/(4A) である。またg(x)=x2+k(x2u2)=Ax2+A14A.k=2 のとき、直交条件からuv=14.u+v=s とおけばg(x)=x22(xu)(xv)=x2+2sx+12.uv=1/4 なので、和 s がどの実数でも u,v は異なる2実数になる。

以上よりy=Ax2+A14A(A<0)またはy=x2+Bx+12(B は任意の実数)である。A=1, B=0 のときは同じ関数を表す。

別解

解法2(2つの2次方程式を係数比較する方法)

方針

一般の2次関数 g(x)=ax2+bx+c を置く。共有点の方程式と直交条件の方程式は、異なる同じ2実根をもつため定数倍になる。係数 b が0かどうかで分ける。

解答

求める関数をg(x)=ax2+bx+c(a0)とおく。y=x2 との共有点の x 座標は(a1)x2+bx+c=0(1)の解である。2点で交わるので a1 で、(1)は異なる2実根をもつ。

共有点 x における接線の傾きは、それぞれ2x,2ax+bである。直交条件は2x(2ax+b)=1,すなわち4ax2+2bx+1=0.(2)(1)と(2)は同じ異なる2実根をもつ2次方程式だから、左辺は互いに定数倍である。

b0 のとき、x の係数比較から(2)は(1)の2倍である。よって4a=2(a1),1=2c,したがってa=1,c=12.このとき(1)の判別式は b2+4>0 なので、どの実数 b でもよい。ゆえにy=x2+bx+12.b=0 のとき、(1)と(2)の x2 項と定数項の比から4aa1=1c,c=a14a.(1)が異なる2実根をもつ条件はx2=14a>0,すなわち a<0 である。よってy=ax2+a14a(a<0).b=0,a=1 は両方の族に含まれる。

総評

難度6、計算量6。目安時間は25分。共有点を先に置く解法では、2点の条件を引き算して (u+v)(k+2)=0 を得るのが核心である。係数比較の解法では、共有点方程式と直交条件方程式が同じ異なる2実根をもつため定数倍になる。最後に、各族が本当に異なる2共有点をもち、2つの表示が一部重複することまで確認する。

冊子PDFで見る京大の微分の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。