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京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

aを奇数とし,整数m,nに対して,f(m,n)=mn2+am2+n2+8とおく.f(m,n)が16で割り切れるような整数の組(m,n)
存在するためのaの条件を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安18

整数 合同式、偶奇性、場合分け

方針

まず法2で m,n がともに偶数であることを示す。m=2r,n=2s として4をくくり、残った式を法4で r,s の偶奇別に調べる。

解答

a は奇数だから、法2でf(m,n)mn+m+n(mod2).この値が0になるのは m,n がともに偶数のときだけである。したがってm=2r,n=2sとおける。

このときf(m,n)=4(2rs2+ar2+s2+2).よって16で割り切れる条件は2rs2+ar2+s2+20(mod4).(1)r が偶数なら、(1)の左辺は s2+2 に合同で、s の偶奇によらず0にならない。

r が奇数、s が偶数なら、左辺は a+2 に合同である。a は奇数なので0にならない。

r,s がともに奇数なら、左辺は2+a+1+2=a+5に合同である。したがって(1)が成り立つのはa3(mod4)のときに限る。

逆にこの条件のもとで r=s=1、すなわち m=n=2 とすればf(2,2)=4(a+5)は16で割り切れる。よって必要十分条件はa3(mod4).

別解

解法2(16を法として直接分類する方法)

方針

法2で m,n を偶数に絞った後、m,n の4で割った余りを直接調べる。平方の法16での値を使うと、可能なのは mn2(mod4) だけになる。

解答

まずf(m,n)mn+m+n(mod2)より、16で割り切れるなら m,n はともに偶数である。

m0(mod4) ならmn2am20(mod16).n2 は0または4に合同だからf(m,n)8または12(mod16)となり不可能である。よってm2(mod4).もし n0(mod4) ならf(m,n)4a+8(mod16).a は奇数なので、これは0にならない。したがってn2(mod4)でなければならない。

このときm2n24,mn28(mod16).ゆえにf(m,n)8+4a+4+8=4(a+1)(mod16).これが0になる条件はa+10(mod4),すなわちa3(mod4).この条件なら m=n=2 で実際に16の倍数になるので、十分性も満たす。

総評

難度5、計算量4。目安時間は18分。法2で m,n がともに偶数へ絞れることが出発点である。その後は、4をくくって法4へ下げる方法と、法16の平方剰余を直接使う方法のどちらでもよい。存在条件なので、必要条件だけで終えず、m=n=2 を代入して十分性を示す。

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出典: 京都大学 2020年度 前期日程 第2次学力試験 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。