方針
直線 上の点を とおき, から を求める。与えられた範囲では なので分母が負となり, であることを必ず確認する。, とおくと で, が使える。これを の式に代入して を得て,平方して双曲線に直す。最後に が範囲に含まれるため頂点は含まれること, は含まれないため枝は無限に近づくだけであることを確認する。
解答
直線 上の点を と表す。この点の 座標はである。これが になるときである。
いま だから であり, である。したがって である。
とおくと である。さらに とおくと, より である。また である。
の式を と書き,, を代入すると すなわち を得る。左辺 は正なので,特に である。
両辺を平方すると であり,整理して となる。
範囲を確認する。 かつ なので である。また より である。双曲線 のうちこの条件を満たすのは左側の枝であり,頂点は である。実際, は許されるのでこの頂点は含まれる。一方, は範囲に含まれないので,枝は漸近線に近づくが端点としては持たない。
ここまでで、点 がこの左枝上にあることが分かった。逆に、この左枝上の任意の点 をとる。 とおくと、左枝では平方前の符号条件からである。 とし、と定める。 より、これはある実数 を定める。また とおけば , であるからとなり、 を満たすように を選べる。さらにである。よって , となり、この点は実際に点 として得られる。したがって得られた左枝には余分な点がない。
したがって求める軌跡は で表される左側の枝である。図示すると,中心 ,頂点 ,漸近線 をもつ双曲線の左枝になる。
中心・頂点・漸近線を入れて図示すると次のようになる。実線で描いた左枝全体が軌跡である。
総評
公式の出題意図は、空間座標と2次曲線を題材に、軌跡を求める計算力と論証力を問うとしている。空間内の直線と 平面の交点を,平面上の軌跡として整理する問題。目安時間は20分前後。最も落としやすいのは の確認で,これを忘れると と の符号が逆になり,双曲線の枝を取り違える。 は範囲内なので頂点 は含まれる一方, は含まれないため漸近線方向の端は含まれない。答案では方程式だけでなく,中心・頂点・漸近線・どちらの枝かを明記すると図示の得点が安定する。
複数の を数値代入し、全点が双曲線の左枝上に乗ることと端の挙動を再確認した。