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京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

θは実数とする.xyz空間の2点A(0,0,24)
P(cosθ,sinθ,12cosθ)を通る
直線APxy平面と交わるとき,その交点をQとする.
θπ4<θ<π4の範囲を動くときの点Qの軌跡を求め,
その軌跡をxy平面上に図示せよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定軌跡、パラメータ処理

方針

直線 AP 上の点を A+λ(PA) とおき,z=0 から λ を求める。与えられた範囲では cosθ>22 なので分母が負となり,λ<0 であることを必ず確認する。Q=(X,Y)R=X2+Y2 とおくと R=λ で,cosθ=X/R が使える。これを λ の式に代入して R=12X を得て,平方して双曲線に直す。最後に θ=0 が範囲に含まれるため頂点は含まれること,θ=±π4 は含まれないため枝は無限に近づくだけであることを確認する。

解答

直線 AP 上の点を A+λ(PA) と表す。この点の z 座標は24+λ(12cosθ24)である。これが 0 になるときλ=2412cosθ24=222cosθである。

いま π4<θ<π4 だから cosθ>22 であり,22cosθ<0 である。したがって λ<0 である。

Q=(X,Y) とおくと X=λcosθ,Y=λsinθ である。さらに R=X2+Y2 とおくと,λ<0 より R=λ である。また cosθ=Xλ=XR である。

λ の式を λ(22cosθ)=2 と書き,λ=Rcosθ=XR を代入すると (R)(2+2XR)=2 すなわち R=12X を得る。左辺 R は正なので,特に 12X>0 である。

両辺を平方すると X2+Y2=(1+2X)2 であり,整理して (X+2)2Y2=1 となる。

範囲を確認する。λ<0 かつ cosθ>0 なので X=λcosθ<0 である。また sinθ<cosθ より Y<X である。双曲線 (X+2)2Y2=1 のうちこの条件を満たすのは左側の枝であり,頂点は (12,0) である。実際,θ=0 は許されるのでこの頂点は含まれる。一方,θ=±π4 は範囲に含まれないので,枝は漸近線に近づくが端点としては持たない。

ここまでで、点 Q がこの左枝上にあることが分かった。逆に、この左枝上の任意の点 (X,Y) をとる。R=X2+Y2 とおくと、左枝では平方前の符号条件からR=12X>0である。λ=R とし、cosθ=XR,sinθ=YRと定める。X2+Y2=R2 より、これはある実数 θ を定める。また q=X とおけば q1+2, R=2q1 であるからcosθ=qR>22となり、π/4<θ<π/4 を満たすように θ を選べる。さらに222cosθ=222q/R=R=λである。よって X=λcosθ, Y=λsinθ となり、この点は実際に点 Q として得られる。したがって得られた左枝には余分な点がない。

したがって求める軌跡は (X+2)2Y2=1,X12 で表される左側の枝である。図示すると,中心 (2,0),頂点 (12,0),漸近線 Y=±(X+2) をもつ双曲線の左枝になる。

中心・頂点・漸近線を入れて図示すると次のようになる。実線で描いた左枝全体が軌跡である。

総評

公式の出題意図は、空間座標と2次曲線を題材に、軌跡を求める計算力と論証力を問うとしている。空間内の直線と xy 平面の交点を,平面上の軌跡として整理する問題。目安時間は20分前後。最も落としやすいのは λ<0 の確認で,これを忘れると cosθX/R の符号が逆になり,双曲線の枝を取り違える。θ=0 は範囲内なので頂点 (12,0) は含まれる一方,±π/4 は含まれないため漸近線方向の端は含まれない。答案では方程式だけでなく,中心・頂点・漸近線・どちらの枝かを明記すると図示の得点が安定する。
複数の θ を数値代入し、全点が双曲線の左枝上に乗ることと端の挙動を再確認した。

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出典: 京都大学 2025年度 一般選抜 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。