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京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第6問

nは2以上の整数とする.1枚の硬貨を続けてn回投げる.
このとき,k回目(1kn)に表が出たらXk=1,裏が出たらXk=0として,
X1,X2,,Xnを定める.Yn=k=2nXk1Xkとするとき,Ynが奇数である確率pnを求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

確率数列 状態分類確率漸化式、場合分け

方針

Yn の値そのものではなく偶奇だけを追う。n 回投げた列に最後の2回を追加すると考えると,追加分による偶奇の変化は末尾 Xn と追加2回だけで決まる。追加が 00,01 のときは偶奇が変わらず,10,11 の2通りでは必ず片方だけが偶奇を反転させる。これにより状態を細かく列挙せずに pn+2=12pn+14 を得る。初期値は p2,p3 を直接数え,偶数番目と奇数番目に分けて同じ漸化式を解く。

解答

n 回投げた後の列を一つ固定し,そのときの Yn の偶奇を考える。この列の後ろに,さらに2回の結果を付け加える。追加する2回を a,b と書くと,新しく増える隣接積は Xna+ab である。

追加が 00 または 01 のときは a=0 なので Xna+ab=0 であり,Yn の偶奇は変わらない。この2通りは全体の確率 12 で起こる。

追加が 10 または 11 のときを見る。10 では増加分は Xn11 では増加分は Xn+1 である。Xn0,1 のどちらであっても,XnXn+1 の偶奇は逆である。したがって,10,11 の2通りのうち一方だけが Yn の偶奇を反転させ,もう一方は偶奇を保つ。

よって,固定した最初の n 回の列に対して,後ろ2回の4通りを平均すると,00,01 からの寄与は「もとの Yn が奇数である確率」の半分,10,11 からの寄与は常に 14 である。したがって pn+2=12pn+14(n2) を得る。

初期値を求める。n=2 では Y2=X1X2 であり,奇数になるのは 11 のときだけなので p2=14 である。n=3 では Y3=X1X2+X2X3 であり,奇数になる列は 011,110 の2通りであるから p3=28=14 である。

偶数の場合を n=2m,奇数の場合を n=2m+1 と分ける。どちらの場合も am+1=12am+14,a1=14 を満たす。そこで bm=12am とおくと bm+1=12bm,b1=14 であるから bm=12m+1 である。したがって am=1212m+1 となる。

以上より、整数 m1 に対して、n=2m または n=2m+1 のときpn=1212m+1である。これが求める確率であり、偶数番目とその直後の奇数番目では同じ値をとる。

総評

公式の出題意図は、確率を題材に正しく推論し、それを的確に記述する力を問うとしている。隣り合う表表の個数の偶奇を追う確率問題。目安時間は25分前後。すべての状態を細かく書き出すと計算が膨らむため,最後に2回追加する見方で偶奇の変化だけを数えるのが要点である。採点上は,00,01 では偶奇不変,10,11 では片方だけ反転,という説明が漸化式 pn+2=12pn+14 の根拠になる。初期値 p3111 を奇数と誤って数えないこと,最後に n を偶数と奇数に分け、同じ式で表すことも重要である。
2n12 の全列を独立列挙し、偶数・奇数の場合の確率式とすべて一致した。

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出典: 京都大学 2025年度 一般選抜 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。