方針
の値そのものではなく偶奇だけを追う。 回投げた列に最後の2回を追加すると考えると,追加分による偶奇の変化は末尾 と追加2回だけで決まる。追加が のときは偶奇が変わらず, の2通りでは必ず片方だけが偶奇を反転させる。これにより状態を細かく列挙せずに を得る。初期値は を直接数え,偶数番目と奇数番目に分けて同じ漸化式を解く。
解答
回投げた後の列を一つ固定し,そのときの の偶奇を考える。この列の後ろに,さらに2回の結果を付け加える。追加する2回を と書くと,新しく増える隣接積は である。
追加が または のときは なので であり, の偶奇は変わらない。この2通りは全体の確率 で起こる。
追加が または のときを見る。 では増加分は , では増加分は である。 が のどちらであっても, と の偶奇は逆である。したがって, の2通りのうち一方だけが の偶奇を反転させ,もう一方は偶奇を保つ。
よって,固定した最初の 回の列に対して,後ろ2回の4通りを平均すると, からの寄与は「もとの が奇数である確率」の半分, からの寄与は常に である。したがって を得る。
初期値を求める。 では であり,奇数になるのは のときだけなので である。 では であり,奇数になる列は の2通りであるから である。
偶数の場合を ,奇数の場合を と分ける。どちらの場合も を満たす。そこで とおくと であるから である。したがって となる。
以上より、整数 に対して、 または のときである。これが求める確率であり、偶数番目とその直後の奇数番目では同じ値をとる。
総評
公式の出題意図は、確率を題材に正しく推論し、それを的確に記述する力を問うとしている。隣り合う表表の個数の偶奇を追う確率問題。目安時間は25分前後。すべての状態を細かく書き出すと計算が膨らむため,最後に2回追加する見方で偶奇の変化だけを数えるのが要点である。採点上は, では偶奇不変, では片方だけ反転,という説明が漸化式 の根拠になる。初期値 で を奇数と誤って数えないこと,最後に を偶数と奇数に分け、同じ式で表すことも重要である。
の全列を独立列挙し、偶数・奇数の場合の確率式とすべて一致した。