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京都大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

pは3より大きい素数とする.

(1) 2p以上の整数Nは,0以上の整数mと0以上の整数kを用いてN=3m+pkと表すことができることを示せ.

(2) 0以上の整数mと0以上の整数kを用いてN=3m+pkと表すことができないような0以上の整数Nの個数を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安16

整数場合の数 剰余分類、数え上げ、範囲評価

方針

p は3より大きい素数なので,3で割ると1または2余る。したがって k=0,1,2 の中から Npk が3の倍数になるものを選べる。(1)では N2p により,この選択で Npk0 も保証される。(2)は(1)から,表せない数は 0N<2p に限られる。そこでこの範囲で k=0k=1 により表せる数を,p1,2(mod3) に分けて数える。

解答

(1) p は3より大きい素数であるから,3で割り切れない。したがって,p を3で割った余りは1または2である。よって 0,p,2p を3で割った余りは,0,1,2 の3種類すべてになる。

したがって,任意の整数 N に対して,k=0,1,2 のいずれかを選べば Npk が3で割り切れる。いま N2p であり,k2 だから NpkN2p0 である。そこで m=Npk3 とおけば,m は0以上の整数であり,N=3m+pk と表せる。よって(1)が示された。

(2)
(1)より,2p 以上の整数はすべて表せる。したがって,表せない可能性があるのは 0N<2p の範囲だけである。この範囲で表せる数を数える。 k=0 のとき,表せる数は3の倍数である。k=1 のとき,表せる数は p,p+3,p+6, で,2p 未満のものに限られる。k2 のときは pk2p となるので,0N<2p の範囲には現れない。

まず p=3q+1 の場合を考える。0N<2p=6q+2 にある3の倍数は 0,3,6,,6q であり,個数は 2q+1 である。また p+3m<2p3m<p=3q+1 と同値なので,m=0,1,,q が可能であり,個数は q+1 である。両者は3で割った余りが異なるので重複しない。よって表せる数は (2q+1)+(q+1)=3q+2=p+1 個である。

次に p=3q+2 の場合を考える。0N<2p=6q+4 にある3の倍数は 0,3,6,,6q+3 であり,個数は 2q+2 である。また p+3m<2p3m<p=3q+2 と同値なので,m=0,1,,q が可能であり,個数は q+1 である。したがって表せる数は (2q+2)+(q+1)=3q+3=p+1 個である。

いずれの場合も,0N<2p にある 2p 個の整数のうち,表せるものは p+1 個である。したがって表せないものの個数は 2p(p+1)=p1 である。

総評

難度5,計算量4。想定時間は16分程度。p>3 が素数なので p≢0(mod3) であり,0,p,2p が3種類の剰余を尽くすことが核心である。(1)では合同条件だけでなく,N2p から m=(Npk)/30 まで確認する。(2)は(1)により 0N<2p へ限定し,この範囲では k=0,1 しか現れないことを使う。p1,2(mod3) の両場合で表せる数が p+1 個になる。典型的な失点は0を数え落とすことと,剰余を合わせても非負性を確認しないことである。一般の硬貨問題の公式に頼らず証明できる点が本問の狙いである。

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出典: 京都大学 令和8年度一般選抜 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。