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京都大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

正の整数x,y,zを用いてN=9z2=x6+y4と表される正の整数Nの最小値を求めよ.

難易度6/ 10計算量4/ 10目安15

整数 剰余分類、範囲評価、実験・推測

方針

まず N=9z2 から x6+y40(mod9) が必要であることに注目する。6乗の剰余は 3 で割れるかどうかで 0,1 に分かれるが,4乗の剰余は 0,1,4,7 まで出るため,ここを雑に扱わない。3x と仮定すると和が 0 にならないことを示し,続いて 3x から 3y を導く。最後は x,y が正の3の倍数であることを使って,小さい候補 x=3,y=3,6 だけを確実に調べる。

解答

N=9z2 であるから,必要条件として x6+y40(mod9) である。

整数 a について,3a なら a60(mod9) であり,3a なら a61(mod9) である。また4乗については,9で割った剰余を調べると a40,1,4,7(mod9) のいずれかであり,特に 3a のときだけ a40(mod9) となる。

もし 3x なら x61(mod9) である。このとき y4 の剰余は 0,1,4,7 のいずれかなので,x6+y41,2,5,8(mod9) となり,0 にはならない。したがって 3x である。すると x60(mod9) なので,今度は y40(mod9) が必要であり,3y である。

よって x,y はともに正の3の倍数である。候補を小さい順に見る。x6 なら x666>2025 であるから,2025 より小さい値を調べる段階では x=3 しかない。さらに y も3の倍数である。

x=3,y=3 のとき x6+y4=36+34=729+81=810 であり,810=990 だが 90 は平方数ではない。したがってこの値は条件を満たさない。

次に x=3,y=6 とすると 36+64=729+1296=2025=9152 であるから,z=15 として条件を満たす。x,y は正の3の倍数で,これより前の候補は上で尽くしているので,求める最小値は 2025 である。

総評

公式の出題意図は、整数を題材に正しく推論し、それを的確に記述する力を問うとしている。合同式で候補を強く絞る整数問題。目安時間は15分前後。最大の注意点は,4乗数の9での剰余を 0,1 だけと誤認しないことで,実際には 1,4,7 も現れる。採点上は 3x3y を順に示す部分と,8109 倍の平方数でないことを確認する部分が重要である。最後は「次の候補が成立する」だけでなく,それ以前の候補を3の倍数条件と単調性で尽くしたことを明記すると答案が締まる。
正整数 x,y を独立全探索し、最初の成立例が (3,6,15)N=2025 であることを確認した。

冊子PDFで見る京大の整数の問題で問題集を作る

出典: 京都大学 2025年度 一般選抜 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。