方針
すべての中心を (p,rn) と置く。最初の直線および各平行線までの距離が半径に等しいことから、初項と漸化式を求める。
解答
(1) 円 Cn の中心はOn=(p,rn)である。O1 から 22x−y=0 までの距離が r1 だから322p−r1=r1.よってr1=22p.n≧2 とする。直線 ℓn は On−1 を通るので22(x−p)−(y−rn−1)=0.On からこの直線までの距離が rn だから3rn−1−rn=rn.したがってrn=41rn−1.ゆえにrn=2⋅4n−12p.(2)Sn=πrn2=2πp2(161)n−1.したがってS=2πp2n=1∑∞(161)n−1=2πp2⋅1−1611=158πp2.
別解
解法2(直線の傾き角を使う)
方針
直線の傾き角を θ とし、sinθ,cosθ を求める。中心の鉛直方向の差を直線に垂直な方向へ射影して半径比を得る。
解答
(1) 直線 ℓ1 と x 軸のなす角を θ とする。tanθ=22 だからsinθ=322,cosθ=31.中心 O1=(p,r1) の直線 ℓ1 までの垂直距離はpsinθ−r1cosθ.これが r1 に等しいのでr1=1+cosθpsinθ=22p.次に、On−1 と On の鉛直方向の距離は rn−1−rn である。これを ℓn に垂直な方向へ射影した長さが rn だから(rn−1−rn)cosθ=rn.cosθ=1/3 を代入してrn=41rn−1.よってrn=2⋅4n−12p.(2) 面積比は半径比の2乗なのでSnSn+1=161,S1=2πp2.したがって無限等比級数の和はS=1−161S1=158πp2.
総評
難度6、計算量5、目安28分。すべての円が同じ点 P で x 軸に接するため、中心の x 座標は常に p である。距離公式による代数解法と、傾き角への射影による図形解法の双方から半径比 1/4 を得た。面積は公比 1/16 の無限等比級数になる。
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出典: 九州大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。