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九州大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第5問

方程式x2+3y2=2で与えられるだ円Cを考える.

(1) だ円C上の点(x,y)を原点のまわりに45回転した点を(X,Y)とするとき
(X,Y)が満たす方程式を求めよ.

(2) だ円Cと直線l:y=xとで囲まれる領域のうちの右上の部分を,
直線lを軸に回転してできる立体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安28

図形と方程式積分 回転・拡大体積計算置換

方針

直線 y=x を新しい X 軸、つまり Y=0 にするため、45度回転後の座標を用いる。回転後のだ円を Y について解き、Y0 の部分を Y=0 のまわりに回転する。断面は、1X1 では円板、1X2/3 では外半径と内半径の差になるので、2つの積分に分ける。

解答

(1)
(x,y) を原点のまわりに 45 回転した点を (X,Y) とすると X=xy2,Y=x+y2 である。したがって逆に x=X+Y2,y=YX2 である。

これを x2+3y2=2 に代入すると(X+Y2)2+3(YX2)2=2である。両辺を整理して 2X22XY+2Y2=2 となるから、X2XY+Y2=1 である。

(2)
この座標では、直線 l:y=xY=0 である。したがって、求める回転体は、だ円 X2XY+Y2=1 のうち Y0 の部分を Y=0 のまわりに回転してできる。

だ円の方程式を Y について解くと Y2XY+X21=0 であるから Y=X±43X22 である。

上側の枝を Y+=X+43X22 下側の枝を Y=X43X22 とする。Y0 の部分は、1X1 では 0YY+1X2/3 では YYY+ である。

したがって体積はV=π11Y+2dX+π12/3(Y+2Y2)dXである。

まず Y+2=1X22+X43X22 である。第3項は [1,1] で奇関数なので積分が 0 になり、11Y+2dX=11(1X22)dX=53である。

次に Y+2Y2=(Y+Y)(Y++Y)=X43X2 である。よって12/3(Y+2Y2)dX=12/3X43X2dXである。u=43X2 とおくとX43X2dX=19(43X2)3/2だから12/3X43X2dX=19である。

したがって V=π(53+19)=16π9 である。

回転軸を X 軸へ移すと、円板・円環または円筒殻で体積を積分できる

別解

解法2

方針

45度回転で軸を X 軸へ移すところまでは同じである。
回転領域を水平な細長い長方形に分け、各部分が作る薄い円筒殻の
体積を積分する。固定した Y での領域の横幅を二次方程式の2根から求める。

解答

(1)
回転後の座標はX=xy2,Y=x+y2.逆変換を楕円へ代入するとX2XY+Y2=1.(2)
回転軸は Y=0 になる。固定した Y0 に対しX2YX+Y21=0の2根の差、すなわち領域の横幅は43Y2.また 0Y2/3 である。高さ Y の薄い横長部分を
回転すると、半径 Y、高さ 43Y2 の薄い円筒殻になる。
よって体積はV=2π02/3Y43Y2dY.Y43Y2dY=19(43Y2)3/2だからV=2π89=16π9.

総評

座標回転で軸を Y=0 にそろえ、回転体の断面積を積分する問題である。目安時間は28分。Y0 の領域が 1X11X2/3 で断面の形を変える点が最大の注意点である。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 九州大学 1984年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。