方針
各点の からの距離は,辺の長さ1を往復する三角波になる。共通周期は2秒なので,まず で を調べる。(2) の区間 では,,, と明確に書ける。正四面体では から出る任意の2辺のなす角が なので,距離の二乗を余弦定理で表し,二次関数として最大最小を調べる。
解答
(1) まず,各点の からの距離を考える。点 は速さ1で辺 上を往復するので, は周期2秒の三角波である。点 は速さ2なので周期1秒,点 は速さ4なので周期 秒である。したがって3点全体の状態は2秒ごとに繰り返す。よって で調べればよい。
この範囲を, が折り返す時刻に合わせて区切る。 では であるから,3つが等しいのは だけである。 では である。このとき は を与えるだけなので,この区間には解はない。 では である。 より であり,このとき なので,実際に3つは等しい。 では であり, からは となるが,これはこの区間に入らない。したがって解はない。 については, 秒後の状態と対称に考えられる。したがって に対応して も解であり,これ以外はない。
よって周期2秒を考えると,求める時刻はである。
(2) では,点 と はまだ から遠ざかっており,点 は に着いてから戻っている。したがって である。
正四面体では, のどの2辺のなす角も である。したがって, から同じ角 をなす2本の半直線上に,距離 の点があるとき,その2点間の距離の二乗は である。
よってである。これらを足すと となる。
これは下に凸の二次関数であり,頂点は である。この値は に含まれる。したがって最小値はである。
最大値は区間の端で調べればよい。端点では であり, である。したがって である。
別解
解法2(距離三角波の表と対称式)
方針
一周期を折返し時刻で表にし、等距離時刻を読む。距離平方和は三変数の対称式にまとめてから代入する。
解答
(1)
とする。 ではである。三つが等しいのは だけである。運動は周期2で、 は で対称だから(2)
二本の辺のなす角は なので、三距離の平方和は指定区間では だから頂点 は区間内にあり端点では 、 なので
総評
難易度は7,計算量は7程度である。想定時間は25分から35分程度。往復運動は速さが違うため,各点の からの距離を三角波として管理するのが第一の山である。(2) は指定区間が狭いので,その区間内での距離式 を確定してから進めるとよい。正四面体の3本の辺のなす角がすべて であることを使い,距離の二乗を と書くのが計算の中心である。頂点が区間内にあるか,最大値はどちらの端点かまで確認すること。 解法2では三距離の対称恒等式を使い、三本の余弦定理を個別に展開しない。