方針
頂点 を基準にして、 の長さと内積を先に固定する。正四面体では3本の辺のなす角がすべて なので、相互の内積は になる。内分点 をこの3本のベクトルで表し、長さと内積を計算する。 は1変数関数になるため、微分で増減と端の近づき方を調べて範囲を決める。
解答
(1) とおく。正四面体の一辺は1であり、三角形 、、 はいずれも正三角形である。したがってである。
点 は辺 を に内分するので である。また点 は辺 を に内分するので である。よってである。
まず長さを計算する。 である。同じ計算で となる。したがって である。
次に内積はである。整理すると である。よって である。
(2) よりである。これを とおく。
微分すると である。分母は常に正なので、 で増加し、 で減少する。したがって最大値は のときでである。
一方、 は を動くので端点 は含まれない。 または のとき である。したがって が求める範囲である。
別解
解法2(空間座標と対称式)
方針
正四面体を具体的な空間座標に置き、内分点を直接計算する。角の余弦は だけの式に直し、 と単調性から範囲を決める。
解答
(1)
次のように正四面体を置く。どの2点間の距離も1である。内分公式からしたがって 、 として各成分を計算すればよって(2)
と置くと、 ではであり、等号は のときに成り立つ。(1)の式はとなる。右辺は が大きいほど大きい。 のとき に近づくが は取らず、 のとき である。したがって
総評
正四面体の内分点が作る角の範囲を求める問題で、目安は20分。内分比の向きを取り違えやすい。余弦をtだけで出した後、微分またはu=t(1-t)への置換で端点が含まれないことまで判定する。