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九州大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

座標空間において,x0xπ2の範囲を動くとき,
2点P(x,0,cos2x)Q(x,1sinx,0)を結ぶ直線PQが動いてできる曲面をSとする.
このとき,Sと3つの座標平面で囲まれる立体の体積を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

積分三角関数 体積計算、置換積分、計算整理

方針

x を固定すると,線分 PQyz 平面に平行な平面上にあり,3つの座標平面とともに直角三角形の断面を作る。その断面の y 方向の長さは 1sinxz 方向の長さは cos2x である。したがって断面積を 12(1sinx)cos2x として,x=0 から π/2 まで積分する。

解答

x を一つ固定する。このとき P(x,0,cos2x),Q(x,1sinx,0) は同じ平面 x= 一定上にある。求める立体をこの平面で切ると,y 軸方向の長さが 1sinx で,z 軸方向の長さが cos2x である直角三角形になる。

したがって,この断面の面積は 12(1sinx)cos2x である。よって体積を V とするとV=120π/2(1sinx)cos2xdxである。

これを分けて計算する。0π/2cos2xdx=π4であり,また u=cosx とおくと0π/2sinxcos2xdx=[cos3x3]0π/2=13である。したがってV=12(π413)=π816である。

別解

解法2(三角関数を展開して標準積分にする)

方針

断面が直角三角形であることから体積積分を立てる。被積分関数を 1,sinx,sin2x,sin3x に展開して評価する。

解答

固定した x での断面は、二辺が1sinx,cos2xの直角三角形である。従ってV=120π/2(1sinx)cos2xdx.cos2x=1sin2x を用いると(1sinx)cos2x=1sinxsin2x+sin3x.ここで0π/21dx=π2,0π/2sinxdx=1,0π/2sin2xdx=π4,0π/2sin3xdx=23.よってV=12(π413)=π816.

総評

難易度は5,計算量は5程度である。想定時間は15分から22分程度。空間図形だが,x を固定した断面を見ると平面図形の問題に落ちる。線分 PQ を含む断面は長方形ではなく直角三角形なので,面積に 1/2 が付くことを忘れない。積分は cos2xsinxcos2x に分けるだけでよく,後者は cosx の微分を使えば短く計算できる。 解法2では断面積を三角関数の多項式へ展開し、標準積分だけで値を出す。

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出典: 九州大学 1986年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。