方針
まず であることを確認する。したがって, の極値の個数と種類は, のグラフと水平線 の交点の個数および符号変化で決まる。(1) では から増減を調べ,零点と極値を押さえて概形を描く。(2) では において,水平線 が最初の減少部分だけで交わる,または第2の山の頂点で接する場合だけが「極大値のみを1つ」に対応する。
解答
(1) である。微分すると である。 なので, の符号は の符号で決まる。
したがって では, である。また である。
零点は から である。よって概形は, から減少して で 軸を横切り, で最小値 をとり,その後増加して で再び 軸を横切り, で最大値 をとり,その後減少しながら に近づく形である。
(2) を微分すると である。したがって は と同値である。つまり, の極値は, のグラフと水平線 の交点で決まる。 で考える。 は で減少するので,この区間で水平線と交わると, は正から負へ変わり, は極大値をとる。
一方, は で増加する。ここで交わると, は負から正へ変わるので,極小値が生じてしまう。また で交わると,さらに極大値が生じる。
したがって,極大値のみを1つだけもつためには,水平線 が最初の減少部分では1回交わり, の増加部分では符号変化を伴う交点をもたないことが必要である。最初の減少部分で交わるためには が必要であるが,増加部分で通常の交点をもたないためには,その最大値 以上でなければならない。 のときは で接するだけで, の符号は変わらないので極値は増えない。
よって条件は である。したがって である。
別解
解法2:導関数の4区間の符号を直接追う
方針
と を用い、 で区切った各区間で の増減と符号を追う。最初の区間で正から負へ1回だけ変わり、その後は正にならないための端点条件を組み合わせる。
解答
(1) したがって はする。主な値はであり、零点は である。
(2) で極大点がちょうど1個生じるためには、 が正から負へ1回変わればよい。端点側の条件は求める場合には となるのでは自動的に満たされ、減少性から交点は1個だけである。
続く で は増加する。ここで正になれば極小値が生じるため、その最大値に対してが必要十分である。等号のとき で となるが、符号は変わらないので極値ではない。その後 は減少するため、新たな極大点もない。
以上からである。
総評
導関数を補助関数 としてグラフで判定する問題で,目安時間は35分。 に気づけば,あとは と水平線 の交点問題になる。 は で最小, で小さな正の最大値をとるため, が より小さいと余分な極小・極大が発生する。端点 では接するだけで符号変化がない点を明示するのが重要である。 2解法の結論を相互照合し、定義域、符号、端点、等号成立条件を確認した。 問題に即した高校数学の範囲だけで構成した。 図は立式や変化の対応を示す解説図であり、結論には依存しない。